彼女は僕のことがキライ-V‐ (ページ42)

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42.You ページ42

「ちょっと見せて」

「あっ・・」

Ｖさんは私の手からスマホを取り上げた。

「ふーん・・？」

「な、何ですか？・・勝手に見ないでくださいっ」

「なに、あんた、スパイなの？」

「は？」

「コソコソと、何なんだよ」

明らかに怒ってる様子のＶさん。

だけど。

「コソコソなんてしてません。それにデフィちゃんとは変な関係じゃ・・」

「デフィちゃん？・・あいつのこと、そんな風に呼んでるんだ？」

あれ・・もしかしてさらに怒らせてる、私・・？

「Ｖさん・・あの・・」

「その、Ｖさんってのさー・・」

少しイライラしながら私に近づく。

「すっげームカつくんだけど」

Ｖさんの顔が、私の顔まで１０センチの所まで近づく。

そこまで来て、私はハッと我に返る。

思い切り、Ｖさんの胸を押す。

「どうしてっ」

そして、言ってやった。

「いちいち突っかかるんですか！？」

びっくりしてる、Ｖさん。

「悪いけど、私、あなたの事・・好きになれません」

やっとはっきり言ってやった。

これで少しはわかってくれる・・はず。

私はあなたが嫌いだってことが。