彼女は僕のことがキライ-V‐ (ページ28)

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28.You ページ28

どうしよう・・・見失っちゃった。

その場でボーッと立っていると、

「ちょっと！！何ボーッとしてるのっ！？それ、早く運んでっ！！」

「へ？？」

「それよ、それ！！もう～～忙しいのに、ボケッとしないでよね！！」

「え、私、違いますっ！！」

「はぁ？何が違うのよっ？？・・まさかそれ、偽物なのっ？？」

指差されたそれを見る。

入口でスタッフさんが貸してくれた、首から掛かる入門証。

確かに、【ＳＴＡＦＦ】と書いてある。

あ・・・。

「もう、いいから、それ運んでっ！！」

「・・・はい・・・」

私は言われるまま、ダンボールを担いでついて行った。

何かデジャヴ(笑)。

コンサートスタッフに縁でもあるの、私(笑)。

「これは～ＥＸＯっと・・それは～ＳＥＶＥＮＴＥＥＮね」

お姉さんは段ボールを開けて確認してる。

「あ、嫌だ、分けてって言ったのに、一緒になってるじゃないのー！！」

「どうしたんですか？」

「これ、コンサートグッズなんだけど、出演者に使ってもらうやつなの。

グループごとに分けてって言ったのに、混ざってるのよ」

「分けますか？」

「そうねぇ、ちょっと作業できる？準備するから」

なんか緊急事態っぽいから、手伝ってあげなくちゃ。

いや、私、仕事しに来たんじゃないですけどね(笑)。

しかも韓国で。

成り行きだからやるしかない。