19.You ページ19
「あ、そうだ！」
「ん？どうしたの、Aさん？？」
「あのっ！！私、コンビニに行きたいんですけど！」
「え？何で？？」
「興味があるからです〜・・色々見たいので＾＾」
「はいはい・・わかったよ〜」
わーい、スタッフさん優しい＾＾
私こっちのコンビニとか見たかったんだ。
お菓子とか、ジュースとか、色々見たくて。
日本と違うかな〜って。
「着いたよ、この店でいいかな？」
「ありがとうございます」
「一緒に行く？」
「いいえ、少し待っててもらっていいですか？一人で行きます」
サキはジョングクが居ないって言われてから、ショックで死んでるから(笑)。
私は車から飛び降りてコンビニへ入った。
まずはお菓子見なくちゃ。
「わぁ〜・・何かある〜(笑)」
ジュースも見ようっと。
やっぱり日本とは違う。
何か美味しそうのとかあるし。
手を伸ばして、それを掴む。
「あっ」
後ろから残念がる声。
ん？これってダメなヤツ？？
確かに最後の一つだけど。
私は振り返ってその人の方を見た。
その瞬間、私の全ての時間が止まる。
見上げたその人は。
「ウジンくんっ！？」
「え？？」
私が日本語で名前を言ったからか、驚いて固まってる。
そして、その瞬間、私は正気に戻る。
まさか、こんなところにウジンくんがいるわけがない(笑)。
≪・・・な、わけないか〜(笑)。すみません、人違いです、このジュース、あげます＾＾≫
ちょっとだけ韓国語を勉強していたので、これくらいは言えた(笑)。
ウジンくんにそっくりな彼は、目をパチクリさせて驚いてる。
「あれ、伝わってない？」
私がそう言うと。
「か・・」
その彼が何か言葉を言おうとした。
「か？」
私も聞いてみる。
「カワイイ」
「は！？」
今、日本語でカワイイって言った？？
私に？？
ウジンくんが！？
あ、違った、そっくりさんが(笑)。
≪可愛い・・連絡先教えて？≫
え、ちょっと待って、韓国男子ってこんななの？？
本物のウジンくんなら教えるけど〜ニセモノじゃな〜。
と、私が困っていると。
≪ひょん〜・・こんな所で何やってるの〜？≫
「えっ！デフィちゃん！？」
≪・・僕のこと、知ってるの？≫
生デフィ、めっちゃ可愛いんですけど〜！！
はっ。
今はそんな事言ってる場合じゃなかった。
私はそっと振り返ってみる。
そこには、本物であろうウジンくんが、
笑顔で立っていた。
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作成日時：2017年6月19日 1時
