０１３. ページ14
ユンside
俺とイクスがAに出会ったのは、
今から2年程前のことだった。
その日、俺は小屋の中で作業をしていた。
そしたら、Aはなんと、崖の上から小屋の屋根を突き破って落ちてきた。
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バキバキバキッ！！！
ユン「ええっ！！？何！？」
A「痛ッ〜〜〜‥‥‥！！」
ユン「‥‥‥えっ‥と、誰？？」
A「‥‥私の‥名前は、A＿＿」
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それから、Aはここで暮らすようになる。
イクスは喜んでいたし、
俺も別に、そのことに文句はなかった。
なぜなら‥‥
Aは元々、一人旅をしていて、俺に外の世界のいろんな話を聞かせてくれた。
まるで、イクスと出会った頃のようだった。
その上、狩りも料理も出来る。
後、あの屋根もちゃんと直してくれたし。
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ユン「A、何であの時崖の上から落ちたの？」
A「‥‥私は強くなりたいの。あの日は、崖を使って修行しようと思った。
そして、うっかり途中で落ちてしまって」
ユン「‥‥‥色々言いたいことはあるけどさ、とりあえず、気を付けよう？」
A「私、体がかなり丈夫だから落ちても死にはしないと思ったの。案の定、死ななかったし」
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Aは‥‥あの崖から落ちて、
軽い骨折と、打撲程度で済んだ。
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Aが普通の人間じゃないってことは、俺にも分かる。
Aは何も言わないから、俺は本当のことは知らない。
でも、いつか話してくれたら嬉しい。
そう思った。
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作者名：青空丸 | 作成日時：2021年5月4日 19時
