０１１. ページ12
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夜、私達は眠りについた。
そして、私は懐かしい夢を見る。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ある日、私は父に聞いた。
A「父さん、私達は紫龍の里の人間なのにどうして森の中に住んでいるの？」
森の中の一軒家、私達家族は里から少し離れたところに住んでいる。
父「‥‥‥お前とエリカは紫龍の力を持っているよな。里の奴らはそれを呪いの力だと恐れている」
エリカというのは私の母親。
それから、先代の紫龍でもある。
‥‥私が6歳になった時、死んでしまった。
A「里の人達は‥‥怖がっているの？」
父「そうだな‥‥‥‥。
まあ、後は俺がガキの頃に鬼子と言われてたからだ」
A「おにご‥‥？」
何だろうと聞こうとすると家の戸が開いた。
「ただいまー！」
A「＿＿＿姉さん！」
父「ジゼル‥‥お前はまた、一人で狩りに行ったな」
ジゼルは私の3つ年上のお姉さん。
私が近づくと抱きしめてくれる。
それから、暇があれば、よく森で狩りをしている。
ジゼル「もう10歳だもの。一人で行けるわ」
父「まだ10歳だろ、このバカ！せめて俺に一言言え」
ジゼル「言ったら言ったで心配するじゃない」
父「当たり前だ」
ジゼル「A、ああいうのを過保護っていうらしいよ」
A「へえ〜」
父「うるせぇ‥‥別に普通だろ」
私達は幸せだった。
3人だけで大変なこともあったけれど。
里を通れば、偏見や嫌な噂もあったけれど。
大好きな人達がいれば、
大丈夫だ、って平気だって思えた。
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作者名：青空丸 | 作成日時：2021年5月4日 19時
