０１０. ページ11
·
ヨナ「‥‥あの、」
しばらくすると、落ち着いたのかヨナ姫がユンと私に話しかけてきた。
ちなみにイクスはどこかに行った。
ヨナ「ありがとう。助けてくれて」
ユン・A「‥‥‥‥」
ヨナ「教えてほしいの。あなた達 神官の事。私は何も知らないけど、阿呆のままいたくない」
ユン「＿＿訂正するけど、俺とAは神官じゃないよ。あの生活力のない、のほほん神官の面倒見てるだけ」
ユン「イクスが城を追い出されたのは、まだあいつが幼い見習い神官だった頃だよ。
神殿は取り壊され、何人かは捕まって処刑された」
ユンの言葉に私は続けた。
A「どうして神官達が追い出されたのかって聞いたよね。
神官は昔は王をしても侵せない権威を持っていたのよ」
ヨナ「王も？」
A「そう、神官は神の使いと崇められてたから。
国の祭事や
ユン「そこまでくると、王にとっては厄介なワケ。
イル陛下の父 ジュナム王の時代、高華国は他国にも領土を広げ、勢いづいていた。
そこにはユホン皇子の功績が大きかったんだって。
そんなユホンにとって、王の力を脅かす神官は邪魔だったんだよ」
ヨナ「だから伯父上は城から神官を追い出したのね。
＿＿＿＿こんな何もない所で大変ではない？」
ユン「全然。俺は人里めんどいし、イクスはここの方が落ちつく」
A「私も同じよ」
ユン「人里は貧しい人間であふれてる。豊かなのは一部の都だけ。
イクスは優しすぎだから、全てを助けようとして、できなくて＿＿心が病んた事がある。
あいつは俺がいないとダメなの」
A「‥‥‥‥」
ヨナ「ありがとう。また、教えてね」
ヨナ姫はそう言って床に座り、目を閉じた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 46人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青空丸 | 作成日時：2021年5月4日 19時
