【獄都事変】ドーナツホール

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気づいたら、夕方になっていた。



佐疫さんたちが帰ってきたのか、扉の向こうが騒がしい。


＿＿ガチャ


『あ、佐疫さん。おかえりなさい。どうでしたか？』

「ただいま。田噛、無事だったよ。亡者も捕まえたし･･･」

『そっか、よかった。』

田噛さんが無事だと聞いて、安心した。佐疫さんも無事みたいだし…


そのあと、夕食を済ませて明日に備える。明日からは部屋からでられる。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


何も思い出せないままでいるのが

あなたを傷つけてはいないだろうか

それで今も眠れないのを

あなたが知れば、笑って慰めてくれるだろうか？




新しい感情ばっか思い出にしたら

あなたたちがくれた温もりまで忘れてしまった

私の記憶の佐疫にはもう会えないね

どうしてだろう。そんな気がするんだ

貴方みたいに、笑って誤魔化すことができない

どうしようもないまんま

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