56→やらかした ページ8
「あの、何で……家の前に？」
「一緒に行かねえかって……嫌だったか？」
「い、いえ！…そう言う訳、では無く……」
私の質問を涼しげに答える彼を見て感情は複雑に混ざり合う。
誘ってくれたのは凄く嬉しいのだ。
だがそんな行為に期待してしまう私が居る…
そしてここまで取り乱してる私と違って、
平然している轟君を見て密かに顔を覗かせる嫉妬。
「……それなら連絡してくれれば良いものを、と…」
「？交換してないだろ」
「…そ、そうでした……」
ようやく言えた言葉に答えられた言葉。
それに私は自分自身のヘタレさを痛感した。
この間、友達ですら無いのでは？と思った癖に何を言っているんだろう私…
いやでも、一緒に登校するなら友達…？
……どうしよう、こう言う手の考え事は苦手だ。
特に本人を目の前にして考えるなんて何をやらかすか解ったもんじゃない。
私は問題を後回しにしてから声が裏返りそうになりながらも声を発する。
「…あの家、入りませんか？普通に外で待ってもらうのもあれですし……」
「良いのか…？」
「はい。家に入ってすぐがリビングなのでそこで…
今、鍵を開けるので勝手に……私は、す、すぐ着替えるので！」
言えた後、私はそそくさに部屋へと入りお湯の火を消してから玄関へと向かい鍵を開ける。
そして、轟君が入ってくる前に急いで階段を上がって行く。
「(好きな人が、家に……？)」
だが着替えている最中、事の重大さに気づいた。
やらかす事を阻止する為だったのに…
これは、やらかしたと言う事になるのでは？
少なからずそう感じてしまったがもう遅い。
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驟雨-ｼｭｳｳ-(プロフ) - 最初に題名が、「ストーカーの中から」って読み間違えて、話進めていくうちに「あれ？いつストーカー行為するんだろう」と思い再確認したら「スカート」だった事に74話まで気づきませんでしたww←← (2017年12月10日 8時) (
レス) id: f96aa8335d (このIDを非表示/違反報告)
宮香(プロフ) - 夜分遅くに失礼します。完結おめでとうございます！夢主の細かな心理描写であったり、二人のドキドキする場面であったり、読み進めていて本当に素晴らしかったです。このような作品を読んでよかったと思えるようないいお話でした。次回作も楽しみにしています！ (2017年10月30日 0時) (携帯から) (レス) id: 52f2921e66 (このIDを非表示/違反報告)
自宅警備員先生(プロフ) - 夏樹さん» コメント有難うございます！少々ネタバレにはなりますがわざとです。思いっきり本編で釘を刺されます。気づいてくれるか心配でしたが居たようで良かったです。 (2017年10月26日 12時) (レス) id: b2d825e211 (このIDを非表示/違反報告)
夏樹(プロフ) - なんだか主人公ちゃんかすり傷専門になってません...？ちゃんと腹痛とかも治してあげないと...精神に関しても安定剤とか、行きすぎな位処方しないと、「もしも」の場合を考える力が欠陥しているように見えます。 (2017年10月26日 0時) (レス) id: 2dea3e4581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：自宅警備員先生 | 作成日時：2017年10月25日 18時
