64→そこじゃない！ ページ16
「お、おはようございます…！」
待ち合わせの十分前に張り切って家の前に出る。
だが一分も経たない内に轟君の姿が目に入って驚いた。
そんな現状に戸惑いながらも第一声は元気な挨拶だった。
「さっきも言ってなかったか？」
「その、やっぱり面と向かって言った方が良いかと思いまして…」
そう、おはようございますと送ったにも関わらずだ。
確かにおかしいかもしれない…
なんて思いつつも私は言い訳をした。
「……だな。おはよう」
「はい！」
顎に手を添えて考える様な仕草をすると轟君も同じく挨拶をしてくれた。
轟君は私を喜ばすのが上手いと思う。
まぁ、きっとそれは私が好きだから感じてるだけかもしれないが…
「あの、待ち合わせ場所変えませんか？
やっぱり、何だか申し訳無い…と言うか……」
たわい無い話が続いていた時、私は決心して口にした。
しかし思い切って言ったものの最後は何時もの様に弱気になってしまう。
「(こう言う所から、直さなきゃと思ったのにな…)」
そんな事を考える私は何となくワンポイントとして付けた髪飾りを少し触りながら彼の表情を伺った。
「俺がしたい…じゃ、ダメか？」
なんて轟君が問い掛けてくるもんだから…
呆気に取られながら私は赤い顔を隠す事も出来ずに…
「ダメじゃ、無いです…」
ただ返事する事しか出来なかった。
「それと……」
珍しく続けて口を開く轟君。
次は何を言うつもりなんだ、なんて期待してしまう自分が居る。
そしたら……
「その髪飾り、可愛いな」
「有難う、ございます…」
その期待を見事に裏切って行く君。
ここで髪飾りと言うワンポイントを選んだ過去の私を恨んだ。
そりゃそうだよね！
髪飾りが可愛いなって言うのが普通だよね！
その後は少しの間だけど、内心は荒れに荒れた。
「(そこじゃ、ないんだよ……)」
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驟雨-ｼｭｳｳ-(プロフ) - 最初に題名が、「ストーカーの中から」って読み間違えて、話進めていくうちに「あれ？いつストーカー行為するんだろう」と思い再確認したら「スカート」だった事に74話まで気づきませんでしたww←← (2017年12月10日 8時) (
レス) id: f96aa8335d (このIDを非表示/違反報告)
宮香(プロフ) - 夜分遅くに失礼します。完結おめでとうございます！夢主の細かな心理描写であったり、二人のドキドキする場面であったり、読み進めていて本当に素晴らしかったです。このような作品を読んでよかったと思えるようないいお話でした。次回作も楽しみにしています！ (2017年10月30日 0時) (携帯から) (レス) id: 52f2921e66 (このIDを非表示/違反報告)
自宅警備員先生(プロフ) - 夏樹さん» コメント有難うございます！少々ネタバレにはなりますがわざとです。思いっきり本編で釘を刺されます。気づいてくれるか心配でしたが居たようで良かったです。 (2017年10月26日 12時) (レス) id: b2d825e211 (このIDを非表示/違反報告)
夏樹(プロフ) - なんだか主人公ちゃんかすり傷専門になってません...？ちゃんと腹痛とかも治してあげないと...精神に関しても安定剤とか、行きすぎな位処方しないと、「もしも」の場合を考える力が欠陥しているように見えます。 (2017年10月26日 0時) (レス) id: 2dea3e4581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：自宅警備員先生 | 作成日時：2017年10月25日 18時
