【ヒロアカ】スカートの中から始まった感情【轟焦凍】 (ページ42)

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41→仕事だってページ42

第二試合目は轟君と瀬呂範太君。
しかしながらその勝負は一瞬で終わりを告げた。

「瀬呂君、痛い所はありませんか？」

「強いて言うなら心が痛い…」

「あ、あはは……」

そう、轟君の…恐らく最大出力であろう氷結。
それが瀬呂君の動きを止め戦闘不能へと追い込んだ。

その後の観客から湧き上がったのはドンマイコール…
確かに辛いだろう。

再度真面目に怪我の確認を行うと念の為に轟君の元へと向かう。

正直、彼も精神的な面で心配なのだ。

「轟君！」

「植包か…」

暫くすると彼の後ろ姿を見つけて声をかける。
それに返されるのは私の名を呼ぶ轟君の声だった。

「痛みなどは無いですか？」

「あぁ。」

素っ気無く発される一言。
何時もならクールだなとか思って終わる。

でも今は状況が違うのだ。

「……本当、ですか？」

念を押して私はもう一度聞いた。

私の推測では先程の氷結は最大出力。
だとしたら身体に異常が少なからず出るだろう…

個性だって身体機能の一つなのだから。

「悪りぃ……少し、寒い…」

バツが悪そうに発した言葉に私は少し安堵した。

「暖かい飲み物、買って来ますね。」

「…ありがとな」

当たり前な事へのお礼に私の胸は少し高鳴る。

「いえ、仕事ですから」

だからそれを覆い隠す様に”仕事”と言い張る。
本当は私情ばかりの行為なのに……