【ヒロアカ】スカートの中から始まった感情【轟焦凍】 (ページ41)

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40→保護者…？ページ41

走って向かうとそこにはスーツ姿の痩身の男性が立っていた。
誰だろうか？そんな疑問を持ちながら私が近づいて行く。

「緑谷君の、保護者…とかですか？」

「え！？あ……えっと…」

「しょ、植包さん！？」

私が声をかけると驚いた様に声を上げて返事に迷っている。
その様子に怪しさを覚えるも丁度戻って来た緑谷君に視線を移す。

彼の反応から見るに私が居た事に驚いている。
ならこの人は顔見知りか…

そう結論を出して私は彼の左手を凝視した。

「……やっぱり私では治せそうに無いですね。
　指の治療に関してはリカバリーガールに頼んでください。」

「う、うん。解ったよ」

何度も傷ついた指を見て私は本人にそう指示した。

治療する分体力は削られるがそれは例え私が出来たとしても同じ。
ここはリカバリーガールに任せるのが的確な判断だろう。

「それと、そちらの方…」

私が声をかけると再度小さく跳ねた。
それに笑いが溢れそうになるも私はその人と目を合わす。

「もし保護者なら、緑谷君にこう言う無理をしない様に注意してくださいね。」

「わ、解ったよ…」

何処か見覚えがある様で無い様な金髪だな…
なんて思いつつも私はそう告げてその場を去る。

何だか踏み込んでは行けない様な気がしたからだ。

「(心操君の所に急いで行かないと…)」

思わず私情交じりに動いてしまった事に反省し私は速度をあげる。