【ヒロアカ】スカートの中から始まった感情【轟焦凍】 (ページ30)

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29→体育祭、そして将来。ページ30

内容は予想の中に入っていた体育祭の事。
警備などは増やすものの開催は決定事項らしい。

雄英体育祭は日本のビックイベントの一つであり、
日本においてかつてのオリンピックの代わりとなる物。

だから襲撃ぐらいじゃ中止出来ないとか何とか…

「(何か無茶苦茶だけど……まぁ、良いか。)」

それに当たって私の仕事が言い渡された。
何時も通りと言えば何時も通り…

怪我人の容態を見てから自分自身で処置をするか、
状況を伝えてリカバリーガールの元に搬送するかを判断。

例としては掠り傷や切り傷は間違いなく前者だが骨折は後者になる。
どちらにせよ、当日はインターカムを付け会場内を走り回る事になりそうだ。

体育祭は直接見る事は出来なさそうだから録画でもしておこう。

だが……

『アンタはどうする気だい？』

『何を、ですか…？』

『まだ聞いて無かったのかい』

リカバリーガールにはあの後はぐらかされたが…
あれはどう言う意味だったのだろう。

「(……何か重要そうな気は、するんだけど…)」

□

何時も通り昼食のサンドイッチを食べて研究室へと戻る。
その最中に今日は轟君をまだ見てないなと思った自分が嫌になる。

自己嫌悪に駆られながらも研究室の扉を開けようと鍵を差し込む。
…なのにカチャッと解錠される音が聞こえないのは何故？

私は鍵を白衣のポケットに仕舞って扉に手をかける。
すると扉が普通に開いた為鍵をかけ忘れたのだと思い部屋に入る。

「やっと来たか」

「あ、相澤先生…？」

しかしその考えが間違いだと室内に居た相澤先生を見て思った。
きっとスペアキーでも使ったのだろう。でも何で…

「お前に大事な話があるんだ」

「大事な…？」

「あぁ。将来に関わるな」

そう言われ、私の心臓は大きく跳ね上がった。