38→馬鹿みたいな考え ページ39
結果は予想通りと予想外の半々だった。
1位は轟君で2位は爆豪君とA組のが揃った。
しかし3位に居たのは普通科の心操君チーム。
そして4位に緑谷君のチームが入っていた。
特に驚いたのは3位に居る人なのだが……
「はぁ…」
治療を終えて少し遅れた昼食を口に含まず溜め息を吐く。
それ程に気になっている事が幾つか私にはあった。
一番は轟君のチームに同じくA組の八百万百さんが居た人。
個性は創造であり彼と同じく推薦入学者の1人。
彼女が入っていた事に何処か気分が下がる私が居た。
……きっと、嫉妬とか言うやつなんだろう。
轟君が戦力として彼女を選んだのは編成的にも解る。
なのにそれを理解した上でも嫉妬心が生まれてしまう。
もしも、私が参加していたら選ばれていただろうか？なんて…
「(無理に決まってるのに…)」
そしてまた一度、私は溜め息を吐いてしまう。
「どうしたんだ？溜め息何か吐いて…」
「何か嫌な事でもあったか？」
そんな私を気にかけてくれた切島君と上鳴君。
2人の優しさが心に沁みるものの馬鹿みたいな考えは消えない。
「いえ何でも……あ、切島君、上鳴君、競技お疲れ様でした。」
私は笑って誤魔化してから一度席を立ちそうお辞儀した。
そう言えばまだ言って無かったなと思いながら。
「おう！植包も大変そうだったな」
「そうだよなー。見る度走ってたし」
切島君はニカッと笑い私の話へと戻しそれに乗る上鳴君。
んー、自分の話をされるのは恥ずかしいし反応に困るんだけどな…
「皆さんに比べたら屁でも無いですし、薬を塗ってただけですよ。」
なんて思うけれど嬉しい気持ちも確かにある。
私の頑張りはしっかり見られていたんだと…
「(何か気合がこみ上げて来た…)」
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作者名：自宅警備員先生 | 作成日時：2017年10月16日 18時
