スマホに集中できない ページ6
午前中にはいつも普通の授業がある。
高校生である限りは避けて通れない、みんな大嫌いな勉強のことだ。
私ももちろん嫌いだ。呪術高専に入ったのはそれが理由といっても過言じゃないほどに。
「ここの問題をA、答えてくれ」
「−2xyです」
「....正解だ。お前がスマホをいじらずに真面目に授業を受けるだなんて珍しいな。
教師として言うべき台詞じゃないが、お前が真面目に授業を受けていると不思議な気分になる」
「いじらないんじゃないくていじれないんです。
五条が黒染めしてきた理由が気になりすぎて、最近全然物事に集中できない」
「五条が黒染めしてきた理由?」
「はい。先生は気になりませんか?」
「特に気にならんな。悟の行動に意味があるとは到底思えん。
いっそ解無しが答えなんじゃないか?」
「いや違えし。俺の行動には1つ1つちゃんと意味がありますー」
さっきまでぐーすか寝ていた五条は、いつの間にか起きて先生に反論していた。
いつも寝ていて授業はまともに聞いてないのに、
こういう類の話になるとちゃんと聞いているというのは一体どういう耳の構造をしているんだろう。
そんなことをふと思ってしまったが、私にも言えたことじゃないのは見え透いていた。
いつもは私もSNSばっか漁ってるもんなー...
「って完全に忘れてたけど、私硝子に怒ってるから。
五条が黒髪にした理由なんて知らないって言ってたくせに、普通に五条に協力してんじゃん!」
「あ、バレた?」
「バレるも何も五条本人が言ってたし!」
「え、五条言っちゃったの?もうちょっと反応楽しめると思ってたんだけどなー」
「いや仕方ないだろ。お前らがAに隠してるだなんて知らなかったし」
「そういうのは察しろって。
私達は理由知ってるのに、そんなことも露知らず協力を頼んでくるAだなんて
面白いに決まってんじゃん」
「いや察しろよじゃないよね!?私のこと弄ばないで!?」
「....おいお前ら。今授業中なこと忘れてないか?」
「あっ....すみません...」
「3人とも反省文3枚だ。これ以上喋ったら更に増やすからな」
「は!?つまり私は合計で13枚書かなければならないと...!?」
「そのとおりだ。ちゃんと計算できるじゃないか、硝子」
「はぁ....」
硝子の反省文増えてラッキー...なんて思う前に、
自分が反省文を書かなくちゃならないことへのショック感が襲ってきた。
...本当に面倒くさすぎる!
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雨宮 - まさかの理由で驚きました、面白かったです。 (12月6日 19時) (レス) @page24 id: ec3fa44d4f (このIDを非表示/違反報告)
レイあむ(プロフ) - ここの作品w多すぎて笑うwwwwwwwwwwwwというか最後のとこコーラ吹きかけたwwwwwww (8月27日 22時) (レス) @page24 id: ae270fba38 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま - 夏油で爆笑し過ぎてお腹痛いですwwwwwww (2022年4月30日 8時) (レス) @page15 id: 02bf7face2 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま - だwwめwwwwwww (2022年4月30日 8時) (レス) @page15 id: 02bf7face2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - 初コメ失礼しまwすw(←ずみ“ま“ぜん“ 五条が…黒髪…夏油が…白髪……ブッwwwwwwwwまwしwwwwwwぬるwwww(←大丈夫か?お前…)面白いです!頑張ってください! (2022年4月23日 12時) (レス) @page11 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碓氷エマ | 作成日時:2022年4月16日 22時