無断欠席 ページ5
「HR始めるぞー...って、硝子と傑はどこ行った。...また無断欠席か?」
HR開始の鐘が鳴り、夜蛾先生が入ってきても硝子と夏油は現れなかった。
硝子ならともかく、夏油が無断欠席するだなんて結構意外だ。
常識人....とは言い難いが、夏油はまだ同期の中でマシな方だとばかり思っていた。
「先生も聞いてないんですか?」
「ああ。連絡一つ寄越されてないな。
悟と傑がいなくなるならある程度察しはつくんだが、
硝子と夏油という組み合わせは何をしているのか全く見当がつかない」
「五条はなんか聞いてないの?」
「...何も聞いてない」
「うわ、絶対知ってるやつじゃんそれ。またなんか怪しいことしてんの?」
「...別にー?」
「はぁ...クイズといい、最近五条は私に隠し事が多すぎ「遅れましたー、」
そんな私の言葉を遮り、硝子は遅れたくせに悠長に教室に入ってきた。
そして空いている窓側の席に座り、頬杖をついて外を眺める。
「...硝子。無断欠席はダメだとあれほど注意しただろう」
「止む終えない事情があったんですよ。仕方ないです」
「それにしても、連絡を寄越すくらいは出来たんじゃないのか?」
「出来なかったからこうなってるんです」
「よし、分かった。明日までに反省文10枚を提出すること。いいな?」
「げっ、マジか...」
完全に自業自得だ。無断欠席&私に隠し事をしているの刑。
...反省文10枚じゃ足りないくらいじゃないのか?
「そういえば硝子、傑はどうしたんだ」
「ああ、あいつなら遅れてきますよ。午後くらいには来るんじゃないですか?」
「...午後?理由は?」
「誰かさんに口止めされてるんで言えませーん。直接聞いてください」
「本当にお前らは手のかかる生徒だな...遅刻するなら連絡するのが基本だろ」
「そーだそーだ!」
「...お前もだぞ、A。そういうのは人の話をちゃんと聞けるようになってから言え」
「え、私も!?」
「じゃあ俺はー?」
「言わなくても分かるだろ。1番手がかかるのはお前だ」
「は?心外すぎる」
どうやら五条は、自分がとんでもない問題児であるということに気づいていないらしい。
『最強だから』というよく分からん台詞で全てを言いくるめてしまうその性格は、
傍からみたらただのヤバいやつだろう。
でも私達呪術師にとって、その台詞は偉大なものだ。
だって事実だから。彼は最強であり、呪術界に大きな影響を及ぼす重要人物なのだ。
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雨宮 - まさかの理由で驚きました、面白かったです。 (12月6日 19時) (レス) @page24 id: ec3fa44d4f (このIDを非表示/違反報告)
レイあむ(プロフ) - ここの作品w多すぎて笑うwwwwwwwwwwwwというか最後のとこコーラ吹きかけたwwwwwww (8月27日 22時) (レス) @page24 id: ae270fba38 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま - 夏油で爆笑し過ぎてお腹痛いですwwwwwww (2022年4月30日 8時) (レス) @page15 id: 02bf7face2 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま - だwwめwwwwwww (2022年4月30日 8時) (レス) @page15 id: 02bf7face2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - 初コメ失礼しまwすw(←ずみ“ま“ぜん“ 五条が…黒髪…夏油が…白髪……ブッwwwwwwwwまwしwwwwwwぬるwwww(←大丈夫か?お前…)面白いです!頑張ってください! (2022年4月23日 12時) (レス) @page11 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碓氷エマ | 作成日時:2022年4月16日 22時