五条悟が髪を黒染めしてきた【五条悟】

協力者 ページ3

「じゃ、じゃあ、何か最近五条の趣味が変わったとかそういう話は聞いたことある？

黒髪ってかっけぇよなーみたいな」


「特に聞いてないな。

俺の白髪しか勝たんとか言ってたやつが、突然黒髪かっけぇとはならないだろ」


「私も特に聞いてないね。今朝初めて見たって感じだし」


「...本当かなー？ちょっと2人とも怪しくない？

五条が黒髪になっただなんて普段の2人なら爆笑しそうなのに、

全然笑ってもないし逆に冷静じゃん。なんか隠してるんじゃないの？」


「嫌だな、そんなことはないよ。だって私達が悟に協力するメリットがないじゃないか」


「そのクイズ？ってのもAに言われるまで知らなかったしな。

それに私らは、五条に秘密にしてって言われれば言われるほど言いたくなる性格だし。

夏油の言う通りメリットがない」


「そ、それも一理あるけど...」



夏油と硝子は私の言葉に対して全て正論で返してくる。


...やっぱり、2人の言う通り本当に知らないのかな。



「あ、でも、五条が黒染めしてきた理由はAに関連があるんじゃないのか？」


「私に関連してる？なんで？」


「だって私も夏油も五条にクイズなんて持ちかけられてないじゃん。

Aにだけ持ちかけてるなんておかしくないか？」


「うーん、確かに...でもただ単に、私にお願いを聞いてほしいだけかもしれないよ？

わざわざ勝ったほうがお願いを聞くっていうルールまで作ってるんだしさ」


「確かにそれもそうかもしれないけど、それは別に今じゃなくても出来たんじゃないのかい？

わざわざ黒染めしてきた直後にじゃなくても、それに関してはいつだって出来たはずだろう」


「今のタイミングであるということに意味があるなら、

やっぱりAにその理由を当ててほしいからなんじゃないのかな」


「んー、訳分かんなくなってきた！五条は私に理由を当ててほしいわけ？

私に関連のある理由だから？もう本当に分かんないよ....自称最強の考えてることなんて....」


「まあ、ゆっくり考えればいいんじゃない？一応時間は1週間あるんだろ？」


「うーん、まあそうだけど...」



私は少し不貞腐れた顔を浮かべながら髪の毛をくるくるといじった。


...五条悟、一体何を考えているんだ...！

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