自分の意志じゃない？ ページ13
「Aー、さっき貸したノート返してもらってもいいかい？」
「あー、おっけーおっけー。もう使い終わったから今返す...ぶふっ、」
「...今私の髪を見て笑ったよね？」
「いやいや、そんな滅相もない...っ、あははっ、！」
「どの口が言ってるんだか...」
共有スペースでのんびりとしていた私の横に、お風呂上がりの夏油が腰を下ろす。
やっぱり、夏油の白髪には一生慣れる気がしない。
だって率直に言っちゃうと似合わないんだもん。
夏油には黒髪だからこその良さがある。白髪にした夏油はただの変人だ。
「私だって笑われたら傷つくってこと、Aには理解できないのかな？」
「それはごめんって思ってるけど、似合わないのは事実だから...
逆に聞くけどさ、夏油はその髪が1番いいと思ってるわけ？」
「思ってるわけないじゃないか。今すぐにでも黒髪に戻したい」
「...？じゃあなんで戻さないの？」
「悟に言われたんだよ。白髪になってくれって。
だから仕方なくやってるだけだよ。それにそのおかげで私にもある程度の利益はあるから、
戻したいって思いだけで戻せないんだ」
「その利益って何？」
「言わないよ。言ったら意味がない」
ちぇっ、と舌打ちをして、私は夏油の足を優しく蹴った。
「でも、今のは結構大きなヒントじゃない？
夏油が白髪になったのは五条の命令で、夏油の意志じゃないってことでしょ？」
「確かにそうかもしれないね。...でも、制限時間まで残り2日しか無いんだろう？
Aはちゃんと答えにたどり着けるのかい？」
「い、痛いところを突かれましたな....でも、必ず正解を導き出してみせるから！
ここまで私を弄んできた五条にぎゃふんと言わせてやる！」
「...つまり、残り2日はクイズにのみ集中して頑張ると？」
「もちろん！」
「...ふむ、悟はもしかしたらAを思うように動かすプロなのかもしれないね...」
「え、何の話？」
「Aは気にしないでくれ、私の独り言さ」
夏油はそう言いながら、洗面台にあるドライヤーを取って髪を乾かし始める。
...なんか私、五条にハメられてたりする？硝子も夏油も私を誘導してる感あるし...
まあ、でもいっか！考えるだけ無駄だよね。
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雨宮 - まさかの理由で驚きました、面白かったです。 (12月6日 19時) (
レス) @page24 id: ec3fa44d4f (このIDを非表示/違反報告)
レイあむ(プロフ) - ここの作品ｗ多すぎて笑うｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗというか最後のとこコーラ吹きかけたｗｗｗｗｗｗｗ (8月27日 22時) (レス) @page24 id: ae270fba38 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま - 夏油で爆笑し過ぎてお腹痛いですwwwwwww (2022年4月30日 8時) (レス) @page15 id: 02bf7face2 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま - だwwめwwwwwww (2022年4月30日 8時) (レス) @page15 id: 02bf7face2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - 初コメ失礼しまwすw(←ずみ“ま“ぜん“ 五条が…黒髪…夏油が…白髪……ﾌﾞｯwwwwwwwwまwしwwwwwwぬるwwww(←大丈夫か？お前…)面白いです！頑張ってください！ (2022年4月23日 12時) (レス) @page11 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碓氷エマ
| 作成日時：2022年4月16日 22時
