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初めて見た表情 ページ11

「...え?」



ちょっと待って、なんでここにいるの?


ドアの開閉音も聞こえなかったし、五条は今任務に行ってるはず...


って、私侵入した時ドア閉め忘れてたじゃん!


しかも、いつの間にかもう五条の任務が終わる時間になってるし!


あー、やらかした....



「...無言?何、やましいことでもしてた?」


「いや、違うの!これはただ、その....

五条の部屋に行けば、何かクイズのヒントが得られるかなーって思っただけで...」


「ふーん。だからって人の部屋に勝手に入るんだ」


「そ、それは...」


「...俺だって一応男子高校生ってやつなんだけど。

疲れた任務帰りに同級生の女が部屋にいたら、少しくらい期待するのも仕方ないでしょ」


「...何が言いたいの?」


「...へぇー、まだ分からないんだ」



五条は私を壁まで追い詰め、見下ろすようにしゃがむ。


横に逃げようと思い目を逸らしたら、強引に顔を近づけられ足で退路を断たれた。


近すぎるせいなのか私が変に意識してしまってるだけなのか分からないが、

彼の吐息が少し顔にかかるのを感じる。



「な、何?...やっぱり怒ってる?」


「...お前さぁ、なんでここまでして分かんねえわけ?

所詮俺は仲のいい最強な同期に過ぎないの?それ以下でもそれ以上でもない?」


「...だからさ、何言ってんのか分かんないから口で伝えてほしいって言ってるの」


「あー、はいはいそうですか。じゃあ教えてやるよ。お前に直接」



私の顎はいつの間にかグイッと持ち上げられ、見下されている五条の顔の方を向かされる。


そして五条の顔は段々と近づいてきて、とうとうあと5cmというところまで来てしまった。


何がしたいのかよく分からないし、抵抗できないことへの怖さはもちろんある。


だけどそれよりも、初めて見た今の五条の表情になんだか魅入ってしまった気がした。


だがそんなことをふと思ったその時、

五条はハッと我に返った表情を浮かべて私から離れた。



「...ごめん。ちょっと疲れてたのかもしんねーわ。今の忘れて」


「は、はぁ!?忘れてってどういうこと!?」


「こちとら折角のシナリオをぶっ壊すわけにはいかねえんだよ...」


「シナリオ?さっきからマジで何言ってんのか分かんない...」



じゃ、そういうことだから。とだけ言い残して、五条は私を部屋から追い出した。

忘れられない→←大切にしてくれてた



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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟   
作品ジャンル:アニメ
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雨宮 - まさかの理由で驚きました、面白かったです。 (12月6日 19時) (レス) @page24 id: ec3fa44d4f (このIDを非表示/違反報告)
レイあむ(プロフ) - ここの作品w多すぎて笑うwwwwwwwwwwwwというか最後のとこコーラ吹きかけたwwwwwww (8月27日 22時) (レス) @page24 id: ae270fba38 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま - 夏油で爆笑し過ぎてお腹痛いですwwwwwww (2022年4月30日 8時) (レス) @page15 id: 02bf7face2 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま - だwwめwwwwwww (2022年4月30日 8時) (レス) @page15 id: 02bf7face2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - 初コメ失礼しまwすw(←ずみ“ま“ぜん“ 五条が…黒髪…夏油が…白髪……ブッwwwwwwwwまwしwwwwwwぬるwwww(←大丈夫か?お前…)面白いです!頑張ってください! (2022年4月23日 12時) (レス) @page11 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碓氷エマ | 作成日時:2022年4月16日 22時

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