五条悟が髪を黒染めしてきた ページ1
「あっ、フォロワー増えてる!ラッキー♪」
放課後、誰もいなくなった教室で私はただ1人スマホを見ていた。
「...って、いいねは一個も増えてないじゃん。はぁ....」
私はSNS依存症だ。暇があればいつでも見ている。
フォロワーの増減に一喜一憂したりすることは日常茶飯事。
多分こんな廃人になってしまったのは、環境の悪さからだと思う。
いつ死ぬかもわからない呪術師という職業に就き、
はたまた同期はその才能に満ち溢れているという現状。
...SNSに現実逃避しようとするのも仕方ないでしょ。
「あ、Aじゃん。またスマホ見てんの?」
「ん〜?五条には関係ないでしょ」
「関係なくない。話の途中にスマホ触られると流石に萎える」
「あはは、ごめんごめん」
教室に入ってきた五条に対して、私はスマホから目を離さず二つ返事をした。
...何しに来たんだろう。もしかして忘れ物かな。
「A〜、こっち向いて?」
「何ー?」
「見て見て、俺かっこいいでしょ」
「わー、かっこいいねー。」
「それ俺のこと見てないじゃん!スマホじゃなくてこっち見て」
「はいはい」
五条は私の目の前で手をぶんぶんと振りながら視界を遮ってくる。
ああ、いつも通りの俺かっこいいでしょ自慢か。
まあここはサラッと受け流せばいっか。大したことじゃないし。
「.....俺怒るよ?」
「えー、だって仕方なくない?いつも自慢されてる身にもなってよ」
「今日はいつもと違うんだよ!ちゃんと俺のこと見てから判断しろって!」
「あっ、ちょ...!」
五条は私のスマホを力ずくで奪い取り、私の顔を上に向かせた。
あーっ、人のスマホを勝手に奪うのはダメだって知らないのかな!
今度絶対に仕返ししてや....る.....
「....って、え?」
「やっとこっち見た。これからは一回でちゃんと行動しろよな」
「えっ、ちょっと待って。は...?」
今自分が見ている光景は現実なのだろうか。
それとも私の色彩感覚が狂っただけ?スマホの見すぎで脳がバグった?
...いや、違う。私の制服はいつも通りの黒色だし、五条の眼はいつも通りの水色だ。
ということは、これは多分―――
「五条が、髪を黒染めしてきた...!?」
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雨宮 - まさかの理由で驚きました、面白かったです。 (12月6日 19時) (レス) @page24 id: ec3fa44d4f (このIDを非表示/違反報告)
レイあむ(プロフ) - ここの作品w多すぎて笑うwwwwwwwwwwwwというか最後のとこコーラ吹きかけたwwwwwww (8月27日 22時) (レス) @page24 id: ae270fba38 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま - 夏油で爆笑し過ぎてお腹痛いですwwwwwww (2022年4月30日 8時) (レス) @page15 id: 02bf7face2 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま - だwwめwwwwwww (2022年4月30日 8時) (レス) @page15 id: 02bf7face2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - 初コメ失礼しまwすw(←ずみ“ま“ぜん“ 五条が…黒髪…夏油が…白髪……ブッwwwwwwwwまwしwwwwwwぬるwwww(←大丈夫か?お前…)面白いです!頑張ってください! (2022年4月23日 12時) (レス) @page11 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碓氷エマ | 作成日時:2022年4月16日 22時