part197〜聖地ゴルド�◆� ページ6
聖地ゴルドへと向かう最中
アルヴァスはククールとエイトにより傷付いた身体を治療してもらった。
そのおかげで
傷付いていた身体は癒えていき、
切れていた息も整って来た。
「なあ、アルヴァス。」
「ん？」
「アルバは……
アルバが今、どうなっているのか…
わからないのか？」
「……すまない。
姉さんの意識がない以上、
現状はわからないんだ。
…だが、今の姉さんは
危険な状態だってのはわかる。
早く、早く行かねぇと……。」
ーーーーーーーーーーーーー
〜聖地ゴルド〜
聖地ゴルドでは
新たな法皇の即位式が行われる前であり
下町は賑わっていた。
「すっげえ人でがすなあ。
みんなニコニコしてるし、
アッシら、どうも場違いでげす。
しかも、めでたい即位式と結婚式を
これからブチ壊しに行くんだ。
ますます場違いでげすよなあ。」
「そう言っているヒマはねぇぞ。
マルチェロと姉さんはあの神殿の中だ。
早く杖をなんとかしねぇと……でないと…？
エイト……俺は嫌な予感しかしねぇ……
早く行って、姉さんと杖を取り戻すんだ！」
みんなはバタバタと神殿に向かって駆け出し
神殿の扉前で立ち止まる。
するとククールがそれを見上げて
“今んとこ、三割ってとこか。”と呟いた。
「？」
「ああ、確率だよ。ゼシカはうまくいった。
ドルマゲスのおじさんと黒犬は死んだ。
手加減するつもりはない。
そこまで甘くはないけど……。
あいつ、死ぬのかな？」
「……心配するなら
死なないよう、早く止めるだけだ。」
「………そう、だな。悪い。
だったら善は急げだな、早くあいつを止めて
アルバと杖を取り返すんだ」
ククールとアルヴァスの会話を聞きながら
エイトはその大きな扉を開ける。
神殿ではちょうど演説が行われており
新法皇となるマルチェロはエイトたちの遥か上
ゴルドの女神像前にいた……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 10人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
