part181 ページ39
「なんですって？
あなたがたが
チェルスの最期を看取ったと……
なんということでしょうか……。
偉大なるクーパスさまの末裔の
最期を看取った方々がこの谷に訪れるとは
これもきっと、何かの因縁でしょう……。
今はわらをもすがる思いで
あなたがたにお頼み申し上げます。
暗黒神ラプソーンの復活が近づいています。
暗黒神の復活をなんとしても
阻止してほしいのです。
暗黒神が復活すれば
この世界はすぐにすべてが
闇にのみ込まれてしまうでしょう。
暗黒神の復活を阻止せんとする
私たちの数百年に渡る長き願い……
どうぞ聞き入れてくださいませ。」
「もちろんです。
俺たちは元々、それを目的として
旅をしていますから。」
「ありがとうございます。
これもきっと、クーパスさまのお導きに
ちがいありませんわ。
暗黒神ラプソーンの復活を阻止する
唯一の手段は暗黒神の封印に使われた杖を
再び結界に封じ込めること……。
私たちにも
せめてもの協力をさせてください。
ゴン」
「ナニ？ナニ？」
「この方たちに
クーパスさまの遺された物を差し上げたいの。
門番にそう伝えておいてちょうだい。」
「ワカッタ！ワカッタ！」
「お書きになったとおりです。
この谷の宝物庫にある宝を
あなたがたに託します。
クーパスさまの遺された物に
暗黒大樹の葉という
闇の世界に生きる大樹の葉があります。
その葉を地図の上に落とすと
まがまがしき存在の居場所を
ただちに指し示すそうです。
では救世主さまお頼み申し上げました。
私たちはこの谷で吉報をお待ちしております。」
エイトたちはラジュたちに別れを告げ
アルゴンキッズがいる宝物庫へ向かった。
「アル！アル！」
「話は聞いたぞ。
お前たちはオレたちの最後の希望だ。
さあ、中の宝を持っていけ。」
門番のオークにより
宝物庫が開きエイトたちは暗黒大樹の葉を手に入れた。
外へ出て
早速その葉を地図に落とすと
葉は何かに反応するように地図の上を走った。
法皇のいるサヴェッラ大聖堂からは
まだほど遠いゆえに
エイトたちは神鳥のたましいを持っている
双子のチカラを借りサヴェッラ大聖堂へと向かった……
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