SUITS／スーツ

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甲斐「つまり、

ばあちゃんの施設の入居費用を稼ぐために、

何も知らされず、運び屋をやらされたが、

それが麻薬取引だったと？」

まぁ。

なんて優しいお孫さん！

甲斐「取引の前に逃げたのになんで麻薬だと？」

？「おとり捜査が許される事犯は

麻薬捜査か銃刀法違反では？」

甲斐「確かに」

A「よく知ってるね」

普通の人ってそこまで知ってるもんだろうか。

？「…」

甲斐「金は3000万。大麻かな？」

A「その可能性高いですね」

私はお茶をすすって溜め息をつく。

甲斐「プッ。クッ、フフフ…」

突然吹き出して笑い出す甲斐先生。

？「いや、何かおかしいこと言いました？」

A「先生？」

甲斐「ごめんごめん。君があまりに間抜けなんでつい」

A「失礼ですよ」

そう言う私の言葉をスルーしてニヤニヤしながら喋り出す。

甲斐「面白い話が聞けたよ。

で？これからどうする？

俺が通報すれば君は７年以下の懲役だ。」

？「それは、営利目的で、

大麻の使用と所持があった場合です。

僕が所持していたのは現金のみですし、

それが大麻の売買に使用されることは、

知らされていませんでした。」

甲斐「ほう？なら法廷でそう証言してみろよ。

悪友の競合とみなされるのがオチだ。

なんなら俺らが弁護してやろうか？」

A「巻き込まないでもらえます？」

？「結構です。法律の知識はあるので…

ていうかもう帰っていいですか？」

A「…へぇ」

甲斐「フフ、法律の知識？！

ハハッ、やっぱり君面白いわ」

？「笑ってもらって結構です。

別に貴方達に信じてもらわなくていいんで。」

？

甲斐「信じるってなにを？」

彼は私と甲斐先生を見下すように見て口を開いた。

？「貴方達より法律に詳しいこと」

甲斐/A「は？」

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