SUITS／スーツ

36【過去編】 ページ37

翌日、朝イチで蟹江先生のオフィスに行き、箱を持って行った。

A「…蟹江先生、終わりました。」

蟹江「…What？もう！？」

もう？

貰ったのは1週間前だぞ？

A「もうって…貰ってから1週間もたってますけど。」

蟹江「あ、あの案件の量を1人で？1週間で？」

A「…えぇ、まぁ。」

蟹江「トラブルは？！」

A「特にはなく、円満解決でした。」

蟹江「そ、そうか、下がっていいぞ。」

A「はい、失礼します…？」

なんだ？私がおかしいのか？

わからんな…

？「貴方が新人いびりを跳ね返した新人ちゃん？」

声をかけられ振り向くと髪の長い綺麗な女の人

A「はぁ…？」

正直跳ね返した覚えはないんだが…

玉井「私は玉井。甲斐先生の秘書をしてるの。」

へぇ、結構使えそうこの人。

A「そうなんですか？浅岡です。

よろしくお願いします」

玉井「そう、Aちゃんね？よろしく。」

…名前呼び

まぁいいか、

玉井「そうそう、甲斐先生がお呼びです。

オフィスに来てください。」

お、ここに来てチャンス到来。

A「はい、わかりました。」

玉井さんについて行ってオフィスに着く。

甲斐「えぇ、はい………その件は…」

オフィスには甲斐先生はいたが顧客と電話中…

入ってもいいようなので入ってソファに座って部屋を眺めた。

スポーツが好きなのかな？

野球ボールに野球のユニフォームにラグビーボール、全部アスリートのサインが書いてある

随分高いシャンパンとワインに…ウイスキーかな？

スーツも一流の高級物、紅茶より珈琲派。

時計もプランドものときた…

棚にはあれは音楽のカセットとかかな？

ということは資料は全部PCとデスクの中。

わかりやすい人間で助かった。

どこに大事なものがあるか一目瞭然。

秘密は自分の傍において管理するタイプ。

問題はこのガラス貼りだな…

甲斐「…そんなに俺の部屋を観察してて楽しいか？」

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