SUITS／スーツ

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コピー機で数枚資料を印刷する。

鈴木「あ、Aちゃん。また会ったね」

鈴木先生がニコニコしながら声をかけてきた。

A「フフ、会うのは当然ですよ？

同じファームの人間なんですから」

鈴木「そうだ、このスーツ変かな？」

いきなり聞かれたから細かくは言えないが、

左腕のボタンが一つ取れている。

A「変？そんなことないと思いますけど…

ちょっとよれってますね。あとボタン取れてます」

鈴木「あ、本当だ」

A「ボランティアですか？」

鈴木先生は片手に無料相談のチラシを持っていた。

甲斐先生になすりつけられたか…

それにしてもよく引き受けたな甲斐先生。

昇進を持ち出されたのかな？

鈴木「うん、結構不安なんだけど頑張ってみるよ」

A「わかんないことがあったら、

いろんな人に聞くと良いですよ。

意外な解決策が見つかりますから」

鈴木「…思ったんだけどさ、敬語やめない？」

A「え？」

鈴木「ほら、俺だけ敬語じゃないのはなんか嫌だし」

いいですよ。

そう答えようとしたが、誰かに口を押さえられて喋れない

A「ん〜〜〜！！」

甲斐「敬語を使わないといけないのは君だぞ鈴木先生？」

鈴木「は？それってどういう…」

A「何ですか？！苦しいです！」

鼻も口も押さえられなんとか引き剥がして息をする

甲斐「さ、仕事だ」

大きめの茶封筒を渡されて、向こうに行けと目で合図された。

仕方なく封筒を受け取ってオフィスに戻った。

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