出発の時 ページ6
そしてついに我々四人の魔帝達はそれぞれ旅立つときがきた。
この国は帝都を真ん中に
北:炎の都フレイム
南:水の都アクア
西:風の都ハリケーン
東:土の都ストーン
と別れている。それぞれの魔帝がそれぞれの都へといくのだ。幸いあのフレイとか言う馬鹿とは真逆なので安堵している。
「第五十三代皇帝、エリシカ=フォン=マスカエルの名において命ずる。炎帝、水帝、風帝、土帝よ。各地に飛び、さらなる安寧をもたらすために奮闘してくるのだ!」
「「「「仰せのままに。」」」」
ワァァァァァァァァァァァア!!
その時城内は激しく沸いた。空気を揺るがすほどに。なんで分かるかって?隣のエルフのウィンさんがとても辛そうな顔をしてるからですよ。エルフは耳が良いからね。しょうが無い。
皇帝閣下の宣言も終わり、城を出ようとしたときに、
「お、お、お、おまちくださいぃぃ!」
と聞こえてきた。俺の後ろから一人の近衛兵が声をかけてきた。
「水帝様。宰相閣下と皇帝閣下がお呼びです。もう一度謁見の間に向かわれるようお願い致します。」
「分かった。有り難う。」
そして俺と、近衛兵は謁見の間に向かった。
コンコンコン
「水帝マリン=ウィンディです。お呼びときき参上しました。」
「どうぞ。皇帝閣下もお待ちです。」
「それでは、失礼いたします。」
ギィィと音を鳴らしてドアが開いた。この扉絶対ギィィより、ゴゴゴゴの方が似合うと思うんだけどなぁ。
中に入るとそこには既に風帝、ウィン=シルフィと土帝アース=ノームもいた。え?何?なんで呼ばれたの?
俺は少しの間フリーズしてしまった。
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作者名:鏡花水月の幻想 | 作成日時:2020年4月29日 12時