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魔帝 ページ2

不遇属性。何をとっても中途半端で、アタッカーにも、シーフにも、タンクにも向かない完全な魔法使いとは、このようだと、言われるぐらいであり、A適性をもつ水魔法使いより、B適性の炎魔法を使える剣士の方が優遇もいい。世間一般的にはそういわれている。



「なぁ?不遇魔帝さんよ?こんなとこで何してるんだぁ?」
と、頭で考えていると一人の魔帝(バカ)が絡んできた。
炎の魔帝、フレイ=イフ。彼は何かと俺を馬鹿にしてくる。しかも適性は皮肉にも数百年ぶりの炎適性Sといった、いかにも傲慢になって下さいといわんばかりのスキル構成をしている。



「いや、何って皇帝閣下に言われたように、旅支度をしている最中なんだけど?」
それぞれ魔帝には武器は与えられている。
炎の片手剣、風の双剣、土の大槌、そして俺のは水の細剣。いわゆるレイピアと呼ばれる刺突特化の武器である。
なので俺達は武器の心配はしなくていい。




「みっともない。そんなとこで絡んでないであんたも準備したら?フレイ。」
と、彼に声をかけたのは、風の魔帝、ウィン=シルフィだ。彼女は俺やフレイとは違い、森の賢者と呼ばれるエルフ族である。そのとんがった耳が何よりの証拠である。
「うむ。たしかにのう。フレイよ。ウィンの言うようにお主も準備せんか。」
と、言うのは、お察しの通り、土の魔帝、アース=ノーム。彼はドワーフ族であり、俺達の中で1番の力持ちでもある。



「けっ、つまんねぇな。じゃあな、不遇魔帝さんよ。」
と、悪態をつきながらフレイはさっていった。



「はぁ、ホントにあいつは面倒くさいわね。」
「しかし実力があるのも事実。ほんとに何であんなやつになってしまったんだろうかのう。」
「ハハハ…」
彼はあの態度から、俺達魔帝や、国民さらには皇帝閣下ですら手を焼いているある意味大物である。それのせいなのか俺達魔帝達は、仲がよく何かあるとお互いに助け会っているのが現状である。






そして数日後、何故か俺はフレイに決闘を申し込まれた。

決闘の裏側→←不遇属性



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設定タグ:異世界 , 水魔法 , 水帝   
作品ジャンル:ファンタジー
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作者名:鏡花水月の幻想 | 作成日時:2020年4月29日 12時

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