不遇属性と呼ばれる水魔法でてっぺんへ！ (ページ1)

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不遇属性ページ1

「勇敢なる四人の魔帝達よ!各地に散り、魔王達を討伐してきたまえ!」
皇帝より下されたこの一言が、俺、マリン=ウィンディの人生を大きく変えた。

世界の人間の国として最大級の大きさを持つ国。それが帝国マスカエルである。千年を超える歴史を持つこの国には優れた魔法使いに、ある称号を皇帝自ら与えることで有名である。
炎水風土の、魔法四大属性と呼ばれる属性の魔法をそれぞれ極めた者を、炎帝、水帝、風帝、土帝と、呼ぶ。その称号の影響力は凄まじく、発言力は、公爵家と並ぶといわれるほどである。

しかしここで問題が一つ存在する。人々は皆、魔法は必ず使える。しかしそれは四大属性のうちの一つだけであり、F～Sの階級分けがされる。魔帝達は、皆Sランクの適性をもってはいるため、なんの問題もないように見える。しかし魔帝達の中では、水帝である俺は見下されている。

炎魔法は魔法攻撃力がとても高い。いわゆる一撃必殺型
風魔法は魔法発動や魔法のスピードが速く、いわゆる手数型
土魔法は魔法防御力がとても高い。いわゆる鉄壁型
では、水魔法は？
水魔法は、炎魔法に、劣る魔法攻撃力、風魔法に、劣る手数と魔法のスピード、土魔法に、劣る魔法防御力。いわゆるバランス型である。
そんな風に言われるとなんの問題もないように思うだろう。しかしこの世界では、なんの特徴もない水魔法はこう呼ばれている。

不遇属性と…