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part56〜荒野の船〜 ページ10

〜ポルトリンク〜


今や懐かしきポルトリンク。
そこの船を見たアルバは
ふと疑問に思ったことを口にした。


「そういえばアルヴァス。」


「んー?」


「お前、どうやってこっちに来たんだ?
あの情報屋の情報が本当であれば
サザンビークなどの西の大陸からは定期船が出ていないんだろ?」


アルバの疑問に
アルヴァス以外のみんなも“あー”とアルヴァスを見る。
彼は彼でガジガジと頭を掻いて口を開いた。


「俺の友達のチカラを借りたんだ。
アルゴンキッズみたいな魔物の。」


「魔物の?
お前の友達は魔物しかいないのか……」


返って来た答えに
アルバは呆れたように目を半目にして
ジロリと弟を見る。


「いやいや、俺と同年代のやつってそんなにいないんだよ。

まぁ、子供たちとかはよく遊んでるけどよ…
なんせ王族がなぁ……」


正に疲労困憊、という顔をしたアルヴァスに
アルバはこれ以上何も言わなかった。

すると、ピューンと
赤い物体がアルヴァスに一直線に飛んで来た。


「アルーー!!」


「おぉう……、
ゴン、帰ったか……」


「コレ!コレ!
オウサマカラ!オウサマカラ!」


赤い物体…アルゴンキッズは
首に引っさげた手紙をアルヴァスに渡すと
今度はピョコピョコとアルバの方に抱きついた。


「おっと……」


「おい離れろクソチビ。」


しかし、それをククールが許さず、
アルゴンキッズは首根っこを掴まれ
ククールの手の中でもがいた。


「おいおい、
あんまり俺の友達をいじめんなよ。
あと、男の嫉妬は醜いぜ?」


「うるせぇな。
……で?何て書いてあったんだ?」


「とりあえず、承諾したってことと、
できるだけ早く戻って来いだとさ。
じゃないと国民が寂しがるだろうって、」


「愛されている証拠だな。
それじゃあ改めて西の方に進むか。」


アルバの言葉にエイトたちは頷き
ガケぞいに西へと進んだ……

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スート(プロフ) - シュウ&レオンさん» あ、お疲れw 何もしてやれないけど← とりあえずゾーマで遊ぶのやめてやれw (2018年5月10日 22時) (レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
シュウ&レオン(プロフ) - スートさん» リアル忙しかった←うんw (2018年5月10日 22時) (レス) id: 73c2690664 (このIDを非表示/違反報告)
スート(プロフ) - シュウ&レオンさん» なんだか久々な気がする…← (2018年5月10日 22時) (レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
シュウ&レオン(プロフ) - とぉー、大魔王ゾーマで遊んでるアホのレオン(`・ω・´)キリッ (2018年5月10日 21時) (レス) id: 73c2690664 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スート | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年4月20日 21時

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