【ドラクエ8】呪われた姉と聖なる弟 (ページ6)

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part52～アルバの復活～ページ6

「ガウ……」

「アルバ姉さん、
会いたかったよ。」

アルこと、アルヴァスはアルバを抱きしめ
20年ぶりの再会に目が潤う…が、

「だが、この姿じゃ
再会とは言わないよな。

……あぁ、そうそう。
ゲルダからこのロザリオと指輪を譲ってもらった理由を説明しようか。

理由は2つ。

1つは姉さんの持ち物だから。
もう1つは、アルバ姉さんを
元に戻せるかもしれねぇから。」

「「「！！」」」

「アルバを元に…！？
それはまことか！？」

「まぁ、半信半疑ですけど、ね。
これも今は亡きオディロ祖父さんの導きかな。」

アルバを抱きしめていた腕を少し緩め
少し離れると悲しげに目を伏せた。

それを見たアルバも悲しげに目を細め
その頰に自分の頰を寄せた。

「……とりあえず、っだ！
姉さん、これは俺のロザリオ。
これを咥えてくれ。」

「ガウ」

「そんで、この指輪を合わせる。」

アルヴァスは頰を寄せてくれた姉に微笑み
半分に割れた指輪をカチッと合わせる。

「よし、
姉さん少しばかり失礼するよ。」

そして、アルバの着けているリボンを外し
その指輪とアルバのロザリオと共に結び直す。

「これで準備は完了。
さぁ、姉さん、一緒に祈ってくれ。
アルバが…元に戻れるように……

神の御加護があらんことを……」

最後にそう呟き手を組んで祈る。
アルバもそれに見習い目を閉じた……

すると……

パァァ……

「「「！！」」」

突然リボンの中にある指輪と、
2つのロザリオが光り出しアルバを包んだ。

「……、」

そして、その光りが止めば
そこには犬ではなく、マイエラ修道院で見たアルバの姿があった……。

「姉さん……」

「……、
アルヴァス……」

瞑られていたアルバとアルヴァスの瞳が開き
シルバーに輝く瞳が重なった。