【ドラクエ8】呪われた姉と聖なる弟 (ページ42)

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part88 ページ42

～王家の山～

「ここが王家の山だ。
ここにアルゴリザードがいるんだが、
彼らは臆病な性格だから近づく時は慎重にな。」

アルヴァスからアドバイスをもらい、
エイトは近くにいたアルゴリザードに近づく。

「シギャアアッ！」

するとアルゴリザードは吠えながら
エイトたちに襲いかかってきた。

この戦いにはもちろんチャゴスも参加するため
数の有利は十分だった…のだが……、

「ひいっ！！
やっぱり怖いぃ！！」

「あ"！？」

チャゴスはナイフを一振りしただけで逃げ出し
アルヴァスからは今まで聞いたことのないような声が出た。

「ちょ、ちょっと！
王子様逃げちゃったわよ！？」

「仕方ねぇ…
あの王子(バカ)抜きでやるぞ。
バイキルト！」

アルヴァスはエイトとヤンガスにバイキルトをかけ攻撃力をアップさせる。

それと同時に一閃突きとかぶとわりが決まり
アルゴリザードはゆっくりと倒れ赤い宝石を落とした。

逃げ出したチャゴスは
素早く戻ってきて落ちたそれを拾った。

「これがアルゴンハートか！？
意外と小さい物なのだな。

アルゴリザードも気色は悪いが
見た目ほど強くはなかったし……

ここはひとつ、もっと大きいのが手に入るまで
アルゴリザードを倒し続けるとするか、フフン」

「ふんだ。
言ってくれちゃって。
自分はすぐに逃げ出したくせにさ。」

「ガウ！」

自分勝手に話を進めるチャゴスに
ゼシカは皮肉を言い、アルバもそれに賛同するかのように吠えた。

「お前、よく今まであんな王子のいる城の近衛隊長なんてやってこれたな。」

「自分でもそう思う。
はぁ、早くクビにしてくれねぇかな……」

「そういう奴初めて見たでがす。」

「仕方ねぇだろ……
ほら、さっさと要望通りやって
早く終わらせようぜ。」

アルヴァスは傍若無人な態度に慣れているのか
皮肉を言い合う彼らの背中を押し
次のアルゴリザードを見つけるため歩き出した。