【ドラクエ8】呪われた姉と聖なる弟 (ページ33)

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part79 ページ33

～翌朝～

“ふわぁ”と欠伸をしながら部屋を出ると
そこにはエプロンをして朝食を作っているアルヴァスがいた。

「おっ目が覚めたか？
おはよう。
今日もいい天気だぜ。」

他の者は出ているのか
その場には昨夜いた青年とアルヴァスの2人しかいなかった。

「おはようございます。
昨日は良く眠れましたか？」

青年の問いにエイトたちは満足そうに頷くと
彼は嬉しそうに微笑んだ。

「それは良かったです！
あ、もうこんな時間！
兄さん！仕事に行ってくるね！」

「おう！忘れ物ねぇな？」

「うん！」

「よし！気を付けて行ってこいよ！」

青年が慌てて家から出て行けば
アルヴァスはテーブルを拭いて
そこに朝食を並べた。

「あの人は？」

「仕事だよ。
武器屋の経営を手伝っているんだ。

それよりも
ほら、早く食わないと冷めちまうぜ。」

アルヴァスは手を合わせて“いただきます”と言うと自分で作ったであろうサンドウィッチを食べ始めた。

それを見たエイトたちも
サンドウィッチに手をつけた。

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“美味かったでがす”とヤンガスが呟き、
エイトたちはその言葉に頷いた。

アルヴァスの作った料理はとても美味であり
手と口が止まらなかったのだ。

そして、一休みしてから
エイトたちは城へと向かった。

城へはアルヴァスがいることですんなりと通され、一同は王のいるであろう玉座の間へと向かった。

「あ、アルヴァス隊長！？
おかえりになられたのですね！」

「ただいま。
早速だが、クラビウス王は居られるか？」

「はい！
お会いになられるのですね？」

「あぁ。」

「わかりました。
少々お待ちを…」

玉座の間の扉の前にいた兵士が中へと入ってから少しすればその兵士が出てきて
その扉を大きく開けた。

「どうぞ。」

「ありがとう。
それじゃあ行くか。」

アルヴァスを先頭に前へ進めば
玉座の間には威厳のある男性が待ち構えていた。

「よくぞ、帰ったぞアルヴァスよ。

……！？」

その男…クラビウス王はアルヴァスの後ろにいたエイトを見ると驚いた顔をするも
“他人の空似だ”と椅子に座り事情を聞いてきた。

「実はこの王家に伝わる
魔法の鏡をお借りしたいのです。」