【ドラクエ8】呪われた姉と聖なる弟 (ページ32)

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part78 ページ32

サザンビークへと入ると
城下町は賑わっていて楽しそうな雰囲気だ。

すると、ふとヤンガスが口を開いた。

「今さらでがすが
ホントにドルマゲスを倒せば馬姫さまと
おっさんは元に戻るんでがしょうか？」

「元に戻る以前にだな
ふたりが本当にトロデーンの王と姫だってことがいまだに信じられんよ。」

「そうね。
ひょっとしたら私たちは
かつがれてるのかもしれないわ。
トロデ王とエイトの壮大な妄想に！」

ヤンガスを筆頭にククールとゼシカもふざけたことを口にしアルヴァスとエイトは彼らに呆れた視線を向けた。

「おいおい、
そうなったら姉さんはどうなんだよ……
せっかく俺が頑張って色々やってたのによ…」

「あ、それもそうか…！
アルバさんは犬の姿から人間になったんだもんね。」

「そういうことだ。

さ、俺の家はこっちだ。
人通りが少ない今がチャンスだから
すぐに行くぞ。」

アルヴァスがスタスタと歩き出せば
周りを見渡していたエイトたちは
彼を追って走り出した。

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少し歩いた所にアルヴァスの家があるのだが
その家は驚くことに他の家よりも大きく、
城のすぐ近くだったのだ。

だからか……

「「「でかっ」」」

みんながそういうのも仕方がない…。

「え、本当にここに住んでるの…！？」

「おう」

「ま、マジでがすか…！？
これって、所謂豪邸じゃ……」

「マジだ。」

「おまえ……
もっと古びた所に住んでると思ってたのに…」

「ククールてめぇ、どういう意味だ。
はぁ、戯れ言はいいから早く入るぞ。」

3人に問い詰められたアルヴァスは適当に返し
扉を開けて“ただいまー”と言いながら部屋へと入る。

それと同時に“タダイマ！タダイマ！”と
アルゴンキッズが出てきて中へと入った。

すると、奥の方から赤ん坊を抱いた
1人の青年が駆け寄って来た。

「アルヴァス兄さん…！？
おかえりなさい！
帰って来てたんだね！」

「おう！
急ですまないが
こいつらの部屋を用意してくれ。
俺と一緒に旅をしてきた仲間なんだ。」

「わかった。
ようこそサザンビークの孤児院へ。
早速、お部屋へ案内しますね。」

事情を聞かずにこやかに笑う好青年に部屋へと案内されエイトたちはそこで一夜を明かした。