【ドラクエ8】呪われた姉と聖なる弟 (ページ29)

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「アルヴァス様…！？
なぜあなた様が……！？」

「ん？おぉ、ベルガラックの兵士さんか、
お疲れさまでーす。」

アルヴァスはベルガラックの兵士たちを見ると
片手を挙げ軽く挨拶すれば
彼らはビシッと敬礼した。

「アルヴァスは
ベルガラックの者とは関係が深いのか？」

「いやー？そうでもないぜ。
ただ、な……はぁ……」

「？」

アルヴァスの言動に一同は？を浮かべるも
ベルガラックの兵士たちはその意味がわかったのか苦笑を浮かべた。

そして、その中でも背の高い兵士が
アルヴァスに恐る恐る問った。

「あ、アルヴァス様。
ここで一体何を……？」

「あぁ、俺たちはドルマゲス…、
ギャリングさんを殺した犯人を追いかけてここまで来たんだが……

この遺跡の先には奴によって作り出された闇の結界が張られていて思うように進めないんだよ。」

「……なるほど。
遺跡の中からあふれだす闇はあの道化師……
ドルマゲスが張った暗闇の結界なのか。

この結界を破らなければ
先に進めないとは、やっかいだな。
暗闇の結界……闇……闇……」

「……あまり気は進まないが、
俺の育ち故郷であるサザンビークには
闇を払うと伝れる魔法の鏡がある。
もしかしたら……」

「！なるほど！
たしかサザンビーク城は
ベルガラックからはるか南東の方角でしたね。」

「ああ……
エイト、俺はお前の指示に従う。

だがサザンビークに行くには時間がかかる。
行くならば準備をしてった方がいい。」

アルヴァスの言葉にエイトは頷くも
“サザンビーク”と聞きゼシカとアルバの顔が歪む。

そこはゼシカの(元)婚約者と
ミーティアの婚約者がいるのだ。

しかもアルヴァスの表情を見る限り
あまり良い印象が取れず
思わず顔を歪めてしまった。

「追っている途中であの道化師が
ときどき胸を押さえて苦しんでいるのを見たわ。

そういえばギャリング様を杖で刺した直後から
急に苦しみだしたんだっけ……

その時奴がこの身体は限界か。
新しい身体が必要だな……って
つぶやくのを聞いたの。

意味はわからなかったけど
その言葉を聞いた時
あたし、ゾッとしちゃったわ。」