【ドラクエ8】呪われた姉と聖なる弟 (ページ25)

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part71 ページ25

船が出発し、
アルバとアルヴァスは
そっと奏でていた音を止めた。

「魔法船なんて、
私、初めて乗った……」

「俺も…だが……」

そして、辺りを見渡すと
イシュマウリのおかげで
船は新品同然となってはいるが
なんだか、埃っぽく……

「「……ハァ…」」

みんなが話している間、
双子はこっそり船内の掃除と
探索に取り掛かった……

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「よしっ！西じゃ！
皆の者、西をめざすぞ！！」

話がまとまった所で、
トロデはふとアルバたちがいないことに気付く。

「む？
そういえば、アルバたちはどうしたんじゃ？
一緒に乗ってきたはずじゃが…？」

トロデの言葉に
みんなはキョロキョロと辺りを見渡すと
とある扉からバケツや箒を持ったアルバたちが疲れてはいるもののどこか清々しい表情で出てきた。

「あ、話はまとまったか？」

「ア、アルバ？アルヴァス？
何をしておったのじゃ？」

「何って……」

「「掃除」」

「「「……」」」

見事なまでにピッタリな返事に
エイトたちはしばらくポカーンとしていた。

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ピカピカと光って見える船内に
エイトたちはまたもや唖然とし
キョロキョロと船内を見渡した。

「これ…全部アルバさんたちが……？」

「あぁ、
少しばかりホコリっぽくてな。
せっかくだから掃除した。」

「んーっ！！
2人でやると仕事が楽でいいや！

さて、西へ行くとなれば、
町の数は結構あるぞ……」

「アルヴァスは西の出じゃったの。
道案内は任せたぞい！」

「あれ……投げやり？

……だったら、
サザンビーク……は少し遠いから
とりあえずベルガラックに行くか…。

北の方に教会がある。
そこから行けば近い。」

「ベルガラックってカジノで有名な？」

「そうそう。
そこはサザンビークには負けるが
そこそこ大きい町だ。
何かしら情報が得られるかもしれない。」

アルヴァスの提案に
エイトたちはベルガラックへと続くという
海辺の教会を目指した…