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part63 ページ17

“大きな仕事をするには
大いなる楽器が必要”


イシュマウリはそう言うと、
アルバの持つバイオリンケースに目を移した。


「!その楽器は……
なるほど……あなたが……」


バイオリンから、
アルバに目線を移せば
彼はまた目を細めた。


「あなたの持つバイオリンには覚えがある。
あともう一つ、フルートがあったはずだが…
あぁ、あなたが持っているのだな?」


「!もしかして、このフルートか?」


アルヴァスが懐からフルートを取り出すと
イシュマウリはフルートとバイオリンに触れた。


「そうだ。
まさかその楽器たちが
昼の世界に残っていたとは……

それに君たちをとりまく、
かすかな気配……

月影のハープも残っているようだな、
これらならば大役も立派に務めるだろう。


よく聞くがいい。
大いなる楽器は地上のいずこかにある。

君たちが歩いてきた道、そのどこかに。
深く縁を結びし者がハープを探す導き手となるだろう。

それと同時に
月影のバイオリン、月影のフルートの音色も
そのチカラとなろう。


人の子よ。
船を動かしたいと望むのなら
月影のハープを見つけだすといい。

そうすればすぐにでも
荒れ野の船を大海原へと
私が運んであげよう。」


こうして、エイトたちは
イシュマウリのチカラを借りるため
どこかにあるという月影のハープを探しに行った……。


ーーーーーーーーーーーーー


「月影のハープを探すのに、
このバイオリンとフルートの音色と
縁のある人が導き手なる……か、

まさかこの楽器に
そんなチカラがあるなんて……」


「なあ……、
全然知らなかった……」


アルバとアルヴァスは
それぞれ持っている楽器を見て
感慨深そうに呟く。


「なんだよアルヴァス、
魔力を感じなかったのか?」


「全然……、
幼少の頃から持ってたから
その違和感に気づかなかっただけかもしれない……」


「そんなことがあるの?」


「いわゆる“慣れ”だね。
人間、慣れれば何も感じなくなるから、
多分その心理だろう。


とりあえず、
たいそうな楽器だろうから
王族とか貴族らが持っているかもしれない。

私たちと縁のあるという
貴族や王族から探してみるとしようか」

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スート(プロフ) - シュウ&レオンさん» あ、お疲れw 何もしてやれないけど← とりあえずゾーマで遊ぶのやめてやれw (2018年5月10日 22時) (レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
シュウ&レオン(プロフ) - スートさん» リアル忙しかった←うんw (2018年5月10日 22時) (レス) id: 73c2690664 (このIDを非表示/違反報告)
スート(プロフ) - シュウ&レオンさん» なんだか久々な気がする…← (2018年5月10日 22時) (レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
シュウ&レオン(プロフ) - とぉー、大魔王ゾーマで遊んでるアホのレオン(`・ω・´)キリッ (2018年5月10日 21時) (レス) id: 73c2690664 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スート | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年4月20日 21時

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