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339話 ページ6

(七海視点)




Aさんの指示通り窓を破って呪霊の手を逃れ、横の廃ビルに突入する。



「ッ誰だ」



運がいいのか悪いのか、入ってすぐの部屋に呪詛師と思われる人間が二人いた。細身の若い男と、中年の髭が生えた男。

私はすぐ武器を構えるが、そのナリからして戦えるような人間ではないことが分かる。



「…なるほど、呪術師か」

「そういうあなた方は呪詛師ですね。呪術規定に基づき、排除します」

「まぁ待て」



中年の男が手を前に出す。

私は眉を寄せるが、男は気にする様子もなく整理されていない机に置いてあるモニターを私に向けた。



「モノクロで悪いな。これはオマエの仲間だろう?」

「……」



私は黙るが、かえって肯定になる。

モニターに映っていたのは、今まさに行われているのであろう、Aさんと呪霊の戦闘だった。

どういうわけか袖が無くなっているが、怪我は見えない。
モノクロで区別が付かないが、床に散っているのは呪霊の血だろう。



「この呪霊の背中を見ろ。これは私達が独自に開発した金属アーム…呪力を取り込んで動く、高度な人工知能だ」

「人工、知能…」



呪霊と結託、というのもあながち間違いではないが、正しくは呪詛師が呪霊を利用している、と言ったほうがいいらしい。



「真ん中のビルから来たのだろう?あそこで何を見た」

「……答える義理はありませんが」

「隠す必要は無い。あの肉の塊はな、失敗作の集合体だよ」

「!!!」



今、映っている呪霊はアームを自在に動かしているように見えたが、Aさんが首を取った途端に取り乱している。

マイクは設置していないらしく、何を言っているのかは聞き取れない


が__



「!? ッAさん!!!!」

「おぉ、そんなに動揺するな」



呪詛師のことも忘れてモニターにしがみついた。

大量の汗と震え、自分の息が荒くなっているのが分かる。



「私の人工知能は優秀だろう?分かるか?宿主を変えようとしているのだよ。宿主の頭を欠けさせるのは趣味のようなものさ」



側頭部を失ったAさんがアームを掴んだ瞬間、映像が途切れる。



「……あぁ、残念だ。カメラに当たってしまったか」

「…ぁ…」

「ん?」



武器を握りしめる。



「…A、さん……………っ」



自分の力不足を嘆く。

私が早くコイツらを殺し、先輩のところへ駆けつけていれば。


今更、もう遅い。

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翡翠(プロフ) - と_うり@ 占ツクイラスト集以外更新停止中さん» ですね😂最初のほう以外の補監はみんなチェンソーマンですw (2022年11月10日 19時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 抹茶は正義!さん» コメント見落としてました!すみません!🙏進みます! (2022年11月10日 19時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
と_うり@ 占ツクイラスト集以外更新停止中(プロフ) - 補助監督チェンソーマン!? (2022年11月10日 17時) (レス) @page19 id: a0d0d4f671 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義! - うわあ、これからそのまま進んでいく原作は主人公ちゃんにとってつらいだろうなあ、、、がんばれええ! (2022年8月3日 0時) (レス) @page49 id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - いーすとさん» ありがとうございます!!嬉しいです、私も読者の皆様を愛しています!!🥰 (2022年8月1日 23時) (レス) id: dbd7e88ded (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翡翠 | 作成日時:2022年6月15日 22時

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