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377話 ページ45

翌日、誰かの声で目が覚める。

ふかふかのベッドでぐっすり寝れたから、疲れは随分取れた。



「ふぁ……っあ…」



起き上がってあくびをする。

ベッドは夏油、黒井さん、理子ちゃん、私、五条の順で寝ていた。横を見るとまだ寝ている理子ちゃん。

逆のベッドに寝ていたはずの五条はおらず、夏油と一緒に窓際の椅子に座っているのを見つける。


私もベッドから下りて二人のほうへ行く。
あ、黒井さんもまだ寝てる。



「…あ、おはようA。すごい寝ぐせ」

「眠そーだな」

「おはよ〜眠いよ…寝ぐせマジー?」



頭に触れたら確かにぐりぐりのくるくるで風林火山が如く跳ね回る頑固な私の髪の毛。



「あー」



一回ショートカットにしてもう一回伸ばして解決。



「便利な術式め」

「うんー。なにしてんの?」

「ただ話してただけだよ」

「なんの話?」

「内緒」

「は?」



口に人差し指を当てて片目を閉じるえっちな夏油に免じて許してやんよ。

といっても普通に雑談の雰囲気だったから聞いたところでって感じだろう。



「オマエだけ先帰るんだって?」

「あぁ…うん、悪いね」

「別に」



今は…時計を見ると、八時過ぎを指している。
時間めちゃ余裕あるなぁ。

振り向くと理子ちゃん黒井さんは未だぐっすり。
夏油と五条も駄弁るくらいには暇そう。

昨日散々遊んだから、今日はゆっくりするんだろう。



「そういや、七海と灰原くんどうしてっかなぁ」



ドッペルの情報は本体の私と共有してないから、空港の状況は知らない。
もともと空港泊する予定だったみたいだけど、水族館行ったあと戻ってれば空港にいるだろうな。

帰る前に一度会ってこう。



「…A、思ったんだけど」

「うーん?」



夏油がほんのり寂しげな顔で切り出す。



「七海と灰原のこと、相当好きだよね」

「え?」

「昨日も二人のところに行ってきただろう?」



それを聞いた五条も激しく頷いている。



「思った! なんなら俺らより好きだろ!?」

「悟、二人寝てるから静かに…」

「可愛い後輩達だもん、好きに決まってんじゃん」

「は?」



A人生はじめての後輩。
ふたりとも良い子すぎてお嫁さんにしたい。



「灰原くんは言わずもがな素直で良い子だよ。七海もね、君らは知らないかもしんないけど、意外と感情が表に出るんだよね。君らみたいに変にひねくれてたりしないし、ふたりとも可愛い」

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翡翠(プロフ) - と_うり@ 占ツクイラスト集以外更新停止中さん» ですね😂最初のほう以外の補監はみんなチェンソーマンですw (2022年11月10日 19時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 抹茶は正義!さん» コメント見落としてました!すみません!🙏進みます! (2022年11月10日 19時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
と_うり@ 占ツクイラスト集以外更新停止中(プロフ) - 補助監督チェンソーマン!? (2022年11月10日 17時) (レス) @page19 id: a0d0d4f671 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義! - うわあ、これからそのまま進んでいく原作は主人公ちゃんにとってつらいだろうなあ、、、がんばれええ! (2022年8月3日 0時) (レス) @page49 id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - いーすとさん» ありがとうございます!!嬉しいです、私も読者の皆様を愛しています!!🥰 (2022年8月1日 23時) (レス) id: dbd7e88ded (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翡翠 | 作成日時:2022年6月15日 22時

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