【呪術廻戦】呪霊に転生したらしい。【8】

373話 ページ41

「五条家の坊ちゃんはさすがっスね」

「あ？ 普通だろ？」

「ウーワ！ そういうところだよ」



ふっかふかのベッドに腰掛けて五条をからかったけど、五条悟の金銭感覚を知らしめられただけだった。

金額聞かされて再度倒れた黒井さんと一緒に私もバタンキューするところだったぞ。

ムカついたので着替えてソファでゆっくりしていた夏油に近付く。



「ちょっと傑君、お宅の悟君ちゃんちゃらおかしいわよ」

「いやぁねAさん、あたしも常々思ってるのよ」

「なんだオマエら！！！」

「あっキレた」



ちなみに理子ちゃんと黒井さんはお風呂だ。
私は身体の都合上一緒には行かない。

まぁ理由はどうとでも。



「あ、ねぇそういえば七海と灰原くんは？」



取っ組み合っていた夏油と五条に聞く。



「ん？ さぁ、今は分からないな」

「探してきてい〜い？」

「いいよ」



夏油五条に見送られ、やった〜と部屋を飛び出したら目の前に理子ちゃんと黒井さん。びっくりした。

理子ちゃんもびっくりして後ろに倒れそうになったから黒井さんが慌てて受け止めた。



「ナイス黒井さん。私ちょっと出掛けるから保護者よろしくね！」

「かしこまりました」



まぁよっぽど夏油もいるから大丈夫だと思うが。



「えー！！ いつ帰ってくるのじゃ！？」

「寝る前には帰るよ」



理子ちゃんが騒ぎ出す前に颯爽とホテルを出た。
なんかめっちゃ懐かれてね？

ここまで来たら見捨てるのが心苦しくなるとかそんなことは今更無いが、死んだあと霊として出てくるのだけはやめてほしいな気まずいから。



「さーて後輩達はどこかな」



沖縄全域に呪力探知！！！
エターナルフォースブリザード！！！(ではない)



「ムム、まだ空港にいるじゃないか」



偉いな後輩達。
ろくでもない先輩達が遊びまわっているというのに、ちゃんと警備してくれている。

まぁ全然心配ないんだが。



「死んだほうの夏油く〜ん」



呪霊モードになり、夏油を呼び出す。



「那覇空港だね」

「たのんます夏油さッ＿＿＿＿＿ん、！？」



行き先を伝えたと思ったらいつのまにか空港にいた。
こ、こいつ…



「なんかアクション起こしてから移動してもらえます！？」

「ほらA、二人に見つかるよ」

「あぶね」



呪霊モードで会うわけにはいかないので、急いで体を戻した。

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