357話 ページ25
「冥冥だ。困ったことがあれば言うといい。
そういって指で円を作った。
ん〜〜〜〜変わってない!!! 相変わらずの守銭奴ね!!!
「ふふ、よろしく冥さん」
人脈を広げれば広げるほど記憶を消すのが大変になるけど、冥さんとかなら消さなくても問題ないかもしれないな。
冥さんの次は歌姫ちゃんが私の前に立ち、手を出した。
「庵歌姫よ。アンタもあの二人みたいになっちゃ駄目だからね?」
「なりませんて〜」
度々(未来で)五条に似てると言われがちな私だが、今世(?)は良い子に生きよう。
歌姫ちゃんの手を取って握手した。
「ところで君達、“帳”は?」
冥さんの一言で固まった三人。
私は自分で思い出したよ!破壊した後だったけど!
でも五条が「自分で下ろす」っつって補助監督さん置き去りにしたんだよ。私たちは悪くないよ。忘れてたけど。
「フフ、たっぷり叱られてくるといい」
「ゲェ」
歌姫ちゃんが愉快そうに笑っている。
いい気味だよね!
「ところで、君は何級なのかな?」
ここで二人の興味が私に移る。
七海と灰原くんは最初から私を「突然現れた五条より強い奴」って認識してたけど、外ではそこまで噂になっていないようだ。
「そういえば聞いてなかったわね。二年に転入ってのが珍しいけど、前歴なしなら四級…」
「特級ダヨ〜」
学生証を掲げると、歌姫ちゃんはフリーズして冥さんは口角を上げた。
「と、特級!? 転入早々特級なの!!? ウッソでしょ!?」
「あははは、そういう反応されると嬉しくなっちゃう」
なろう系みたいな感じがあって。
一方で冥さんは品定めするような目で私を見ている。怖い。
「君達のクラスは随分レベルが高いね。歴代最高だろう」
反転術式の使い手、呪霊操術、六眼と無下限の抱き合わせ、特級呪霊(極秘)。
とんでもないったらありゃしないよ。
夜蛾センが頭を抱えるのも納得だ。
私に関しては完全にイレギュラーだけど。
さて、救出も完了したことだしそろそろ戻らないといけない。冥さんと歌姫ちゃんも同じことを思ったらしく、この場を切り上げる。
「たんと叱られなよ〜」
「は? なんで俺を見んだよ」
「いやいや…ねぇ」
夏油と硝子ちゃんを見ると、同じように鼻で笑っていた。
五条はキレた。
182人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翡翠(プロフ) - と_うり@ 占ツクイラスト集以外更新停止中さん» ですね😂最初のほう以外の補監はみんなチェンソーマンですw (2022年11月10日 19時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 抹茶は正義!さん» コメント見落としてました!すみません!🙏進みます! (2022年11月10日 19時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
と_うり@ 占ツクイラスト集以外更新停止中(プロフ) - 補助監督チェンソーマン!? (2022年11月10日 17時) (レス) @page19 id: a0d0d4f671 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義! - うわあ、これからそのまま進んでいく原作は主人公ちゃんにとってつらいだろうなあ、、、がんばれええ! (2022年8月3日 0時) (レス) @page49 id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - いーすとさん» ありがとうございます!!嬉しいです、私も読者の皆様を愛しています!!🥰 (2022年8月1日 23時) (レス) id: dbd7e88ded (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:翡翠 | 作成日時:2022年6月15日 22時