356話 ページ24
「ここか?」
「そうだね」
静岡県浜松市。
屋敷に発生した呪霊、その結界に閉じ込められたと思われる二人の救出。
私たち高専二年がそこにあてられた。
結界なんてもんは外からなら簡単に破れるから、五条が適当に術式で屋敷を破壊した。
あ、待って帳、帳忘れた。もういいや。手遅れだ。
「助けにきたよ〜」
破壊された跡、瓦礫の上で尻餅をついているのは歌姫ちゃん。
まだ顔の傷がなく、当然私が知ってる歌姫ちゃんより若い。
顔の傷のルーツ知りたいな…
「歌姫、泣いてる?」
「泣いてねぇよ!!」
今は二級術師だそうだ。
「泣いたら慰めてくれるかな? 是非お願いしたいね」
いつの間にか五条の後ろに立っていたのは一級術師の冥さん。三つ編みは無く、ポニーテール。可愛い。
「下にいる人が歌姫先輩、そっちの人は冥冥さんだけど、分かる?」
硝子ちゃんが二人を指して紹介する。
「分かる分かる。二人ともあんまり変わってないよ」
「そっか」
雰囲気も関係も全然変わってない。
なんか若いみんなを見てると親目線になってやばい。
一番生後短いのは私だよ。
「私はね!! 助けなんて__」
「あ」
五条に怒鳴る歌姫ちゃんの後ろから、結界の主と思われる呪霊が出現した。
が、すぐに夏油の呪霊が助ける。
「悟、弱い者イジメはよくないよ」
「君の方がナチュラルに煽っているよ、夏油君」
ナチュラル煽りスト夏油ウケる。
歌姫ちゃんの顔がさらに険しくなった。
今は二級で未来では準一級だから決して弱いわけじゃないんだけど、それ以上にコイツらが規格外なんだ。
「歌姫センパ〜イ無事ですか〜?」
さっきまで私の横にいた硝子ちゃんが、五条の横で破壊跡を覗き込む。
「硝子!!」
歌姫ちゃんはクズ二人とは違ってかわいい後輩の硝子ちゃんに抱き着いた。わかる。
「心配したんですよ、二日も連絡なかったから」
「…二日?」
二人の感覚では三十分ほど、しかし外では二日も経過していた浦島太郎状態。
珍しいけどたまにあるらしい。
「それで君達、そこの子は新入りかい?」
「今!?」
長らくスルーされ続けて半ば帰ろうかと思い始めていた私だが、ようやく冥さんが触れてくれた。
「転入生のAです! 二年!」
「あぁ、君が噂の」
冥さん未来の初対面でも同じこと言ってたな。
「硝子、女の子入ってよかったじゃない!」
「ほんとにそうですよ」
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翡翠(プロフ) - と_うり@ 占ツクイラスト集以外更新停止中さん» ですね😂最初のほう以外の補監はみんなチェンソーマンですw (2022年11月10日 19時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 抹茶は正義!さん» コメント見落としてました!すみません!🙏進みます! (2022年11月10日 19時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
と_うり@ 占ツクイラスト集以外更新停止中(プロフ) - 補助監督チェンソーマン!? (2022年11月10日 17時) (レス) @page19 id: a0d0d4f671 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義! - うわあ、これからそのまま進んでいく原作は主人公ちゃんにとってつらいだろうなあ、、、がんばれええ! (2022年8月3日 0時) (レス) @page49 id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - いーすとさん» ありがとうございます!!嬉しいです、私も読者の皆様を愛しています!!🥰 (2022年8月1日 23時) (レス) id: dbd7e88ded (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡翠 | 作成日時:2022年6月15日 22時