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325話 ページ42

六つの障子が六角形に立つ薄暗い部屋。
私は夜蛾センとその真ん中に立っている。

んー、ゼーレ。



「貴様が転入生のAAだな」



一つの障子から声がする。

ここ何?
障子の後ろにいるのはいいんだけど、なんで? なんでそんなシステムにしたの? 会議室とかで良かったんじゃね?

恥ずかしがり屋さんなのかな……



「はい、私がAです」



夜蛾センは完全に私に託したようなので黙っている。
余計なこと言われても困るからそのほうが助かるかな。



「貴様の術式、“御伽操術”……取り込んだ仮想怨霊の術式をコピー、だったな」

「まぁ多少の相違はありますけど、そんな感じですね」



夜蛾先生が決めたのは術式を細かく説明したものじゃないから、若干ズレてたりはする。…ということにしておいたほうが今は都合がいい。

つーかただの学生に“貴様”て。
当たり強すぎるだろ。



「ほう、相違というのは?」



別の障子からの声。

うんうん、聞かれると思ったぜ。



「夏油傑の“呪霊操術”はご存知ですよね。取り込んだ呪霊を使役する……一定の条件を満たせば、それと同じことも出来ます。こんな感じで」



手を横に向け…“青龍”の式神を出す。

任務で祓った龍神とは全く関係ないけど、見た目はほぼ同じ青い龍だ。あの呪霊を実際に見たわけじゃない人らに、そんな違いが分かるはずもない。



「条件とは?」



青龍の頭を撫でると、気持ち良さそうに体を動かす。



「このように、友好関係を築くことですね。相手は呪霊なのでそれがなかなか難しくて。今回は久しぶりに成功したんです」

「……なるほど」



口からでまかせだが信じてくれたようだ。チョロいわー。

あとやることは一つだ。



「で、術式ですが、青龍は調伏したので使えないのですが、例えば少し前に取り込んだ狐の呪霊だと…………こうですね。人に化けたりできます」



狐の耳と尻尾を生やして見せる。



「性能は私の技量なので、呪霊が使いこなしていたかに関わりません。術式を持たない呪霊にはもちろん発動しません。

えー、あと……使用に制限はありませんが、呪力の消費が多いです」



呪力量が多いから問題ないんだけど、それは言わない。



「術式については以上ですね」



さてこれで無事終わってくれればいいんだけど。

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翡翠(プロフ) - 抹茶は正義!さん» 家入さんが一番イケメンだと思ってます…😂 (2022年6月15日 22時) (レス) id: 3a4365de5c (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義! - 家入さんがかっこいしゅき (2022年6月12日 20時) (レス) id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義! - オールキャラかーおもしろくなるだろうなー (2022年6月12日 20時) (レス) @page46 id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 抹茶は正義!さん» 出来るだけオールキャラ出したいので笑 (2022年6月9日 16時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義! - 主人公ちゃん疲れるよねーそりゃ過去に来ちゃったんだから (2022年6月9日 0時) (レス) @page40 id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翡翠 | 作成日時:2022年5月18日 16時

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