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323話 ページ40

とりあえずの措置で高専バッジをネックレスのように加工した。絡新婦(じょろうぐも)は便利だね。蜘蛛の糸ってめちゃくちゃ丈夫だから、よっぽど千切れたりはしないはずだ。


寮に戻る廊下を歩いていると、前から二人歩いてくるのが見えた。

おう、あの金髪と黒髪のシルエットは。



「高専生、だよね? はじめまして〜転入してきたAだよ」



ナナミンと灰原くん。
ウワー高専時代のナナミン美少年。

髪の長さは違うけどピッシリしててめっちゃナナミン。
灰原くんは霊との違いが傷があるか無いかだからあまり変わらない。



「はじめまして! 灰原雄です! Aさんはなんで二年生に転入なんですか? 身長高いですね!! 五条さんや夏油さんと並んでも違和感なさそうです!!」

「灰原、困ってます。
…噂はかねがね。七海建人です、宜しくお願いします」



癖。

うんうん、私も思ってたけど二年に転入って変だよね。
それも呪術高専に限っては。

学年上がると学ぶ内容もグレードアップしたりしないのかな。だとすると二年の内容から教えてもらうのはおかしいな。



「二年なのは…夜蛾先生に聞いて?
というか、噂? 噂になってんの私?」



ナナミン、今「噂はかねがね」って言った。
時代は違っても噂広まるのはやっぱりあっという間すぎるな。



「五条さんより強い女性が突然転入してきたって話題になってますよ!」

「プレッシャーすごくてウケる〜」



あの三人が話したとは思えないし、どこから漏れたんだろう。別にそれくらいなら問題ないけど。

もし誰かに呪霊だって気付かれたときも一瞬で広まっちゃうんだろうな。



「二人はどっかに用?」

「報告書の提出です。一緒なのは偶然ですが」

「部屋出たら七海も同時に出てきたんです!」

「仲良しか」



あまり気を向けてなかったけど、そういえば二人とも最初から紙を持ってた。

あまり引き止めるのも悪いな。



「任務終わりなら疲れてるでしょ? 行っといで。また機会があったら話そうね」

「はいっ!!」

「お疲れ様でした」



なんだかんだ、そろそろ良い子は寝る時間だしな。

二人の背中を見送って、私も部屋に帰る。
ウオー凄まじい眠気が。



「急に先輩面するね」

「うるさいな……二人の後輩力が高すぎた」



なんて夏油と話してるうちに、意識を手放していた。

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翡翠(プロフ) - 抹茶は正義!さん» 家入さんが一番イケメンだと思ってます…😂 (2022年6月15日 22時) (レス) id: 3a4365de5c (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義! - 家入さんがかっこいしゅき (2022年6月12日 20時) (レス) id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義! - オールキャラかーおもしろくなるだろうなー (2022年6月12日 20時) (レス) @page46 id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 抹茶は正義!さん» 出来るだけオールキャラ出したいので笑 (2022年6月9日 16時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義! - 主人公ちゃん疲れるよねーそりゃ過去に来ちゃったんだから (2022年6月9日 0時) (レス) @page40 id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翡翠 | 作成日時:2022年5月18日 16時

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