316話 ページ33
小さい村などで過度に信仰される神は、その畏怖の念で強力な呪霊になることが多いとかなんとか。
それが今回は特級か。
やっぱり面倒くさいな。
車に揺られること数時間、だんだん森の奥に入り舗装されていない道が続き、停車する。
「あ、す、すみません、ここからは徒歩になります」
曰く、ここから先は狭くて危険なため車では入れないそう。
車から降り、周囲を見渡す。
確かに倒木などもあって今来た道より危ない。
「この辺りから神隠しの情報は出ていますので、あの、あのっここで、“帳”を下ろします」
「お願いします」
たちまち周囲が夜になり、東山さんと私の間が切断される。
ここは村から少し離れた社の周辺のようで、帳の中に人間がいないことは確認済みだ。
二日に一度、村の人間がお供え物を届けに来るが、それも昨日だっだらしく誰かが来る心配もない。
「信仰する神のところへは無闇に近付けないもんね」
まぁ来たら来たで追い払えばいいや。
という気持ちで、呪霊を探す。
土地神っていう情報しかないけど、強い呪力を探せばいいだけだから楽ちんね。
「てことで…」
特級呪霊とコンニチハ。
太い大きなクスノキに巻き付いた、蒼い龍。
夏油の虹龍に似てるというか色違いだな。
村は龍神信仰だったらしい。
詳細は分からんけど、夏油みたいに取り込むことは出来ないし普通に祓っちゃうか。
「ねえ、龍神様ぁ。それさ、村の人間かな」
口の端にべっとり付着する赤い液体と、鋭い爪に引っ掛かりぶら下がる、おそらく腸…かな。
ここまで来たらもうスプラッターに耐性は出来てるけど、信仰される龍神が信者喰い散らかすってどうよ。夏油傑じゃあるまいし。
「私はそんな残酷なことしてないだろ？」
「うわっ出た」
どこからともなく現れる霊夏油。
さて、そんなことより龍だよ。
こいつ式神に出来たらなぁ。
「ま、出来ても青龍と被るし」
なんか目で訴えてくるけど無理。
なので、龍がいる高さまでひとっ飛びして…
「木を傷付けないように〜」
そいやっさ。
物理的に空中で出来るはず無いんだけど何故か出来る、後ろ回し蹴りで首を一閃。
紫色の血を噴き出して落ちる頭。
決してなんかやべぇ液体が頭取り戻そうと襲ってきたりとかはせず、普通の呪霊と同じように消滅した。
「あーあ。もったいないね」
「私呪霊操術じゃねーもん」
そんなことを言われても。
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翡翠(プロフ) - 抹茶は正義！さん» 家入さんが一番イケメンだと思ってます…😂 (2022年6月15日 22時) (
レス) id: 3a4365de5c (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義！ - 家入さんがかっこいしゅき (2022年6月12日 20時) (レス) id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義！ - オールキャラかーおもしろくなるだろうなー (2022年6月12日 20時) (レス) @page46 id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 抹茶は正義！さん» 出来るだけオールキャラ出したいので笑 (2022年6月9日 16時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義！ - 主人公ちゃん疲れるよねーそりゃ過去に来ちゃったんだから (2022年6月9日 0時) (レス) @page40 id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2022年5月18日 16時
