312話 ページ29
さてさて、午前の補助監督さんによる座学は何事もなく(授業中家入さんが煙草吸ってたり、五条と夏油が喧嘩始めたりしたけど)終わり、午後の鍛錬の時間。
昨日と同じくグラウンドに出る。
家入さんは急患で席を外した。
「鍛錬っていつも何してんの?」
こいつらは体術の訓練もなにもする必要ない気がする。
…いや、慢心は危険だな。
「適当にやってる」
二人によると、本気ではやらないまでもルールを決めて戦ったりとか、まぁそれなりに鍛錬してるらしい。えらい。
「じゃあ今日はどうする?」
これからは二人+私だ。
といっても昨日の時点で私のレベルを知っている二人は少し考え込む。
考えた末、夏油が提案する。
「普通に一対二で戦えばいいんじゃないか?」
「それって私VS君等だよね?」
「当然」
五条もそれで納得のようだ。
普通に最強コンビと戦えるってやばないか。
二人の連携が見れる…ってコト!?
「いいね。それでいこう。ルールはどうする? 術式は?」
「ありでいいんじゃないかな」
「あ? 術式いいのかよ。俺の一人勝ちだろ」
「私と組むんだよ、悟…」
やることが決まった私達は、お互い適当に距離を取る。
術式使用ありか。
手札無尽蔵の夏油、五条は無下限……規格外どもめ。(オマエもな)
「それじゃあ、この石が落ちたら始めの合図にしよう」
夏油がそのへんの小石を手に取って、上に高く投げた。
いや普通に投石えぐ。ゴリラじゃん。
私を向いて戦闘態勢を取る二人の圧がすごい。
五条はサングラスを取って、どうやら本気モード。
なんて言ってるうちに、石が地面に落ちる。
接地したその瞬間に、デカい口が私を飲み込もうと迫る。
でもまぁ、初手でなんか来るのは分かってたから、
「そう上手くいかないよ」
上に飛んで避ける。
ああ、なんだっけ、
夏油が持つ呪霊の中で最硬度だったか。
甚爾と戦う時に使ってたからコイツ消えたらわりとやばいよなぁと思いつつ、落下の勢いで蹴り潰そうとする。
が、当然下から飛んできた五条に横っ面を殴られて吹き飛ぶ。
夏油は虹龍を消して別の呪霊を出した。
うーむ、的は大きいほうが叩きやすいからな…察したか。
私は地面に転がり、あたかも痛そうに立ち上がった。
口元の血を拭う。
「つええなぁ」
「思ってねぇだろ」
205人がお気に入り
「呪術廻戦」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翡翠(プロフ) - 抹茶は正義!さん» 家入さんが一番イケメンだと思ってます…😂 (2022年6月15日 22時) (レス) id: 3a4365de5c (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義! - 家入さんがかっこいしゅき (2022年6月12日 20時) (レス) id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義! - オールキャラかーおもしろくなるだろうなー (2022年6月12日 20時) (レス) @page46 id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 抹茶は正義!さん» 出来るだけオールキャラ出したいので笑 (2022年6月9日 16時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義! - 主人公ちゃん疲れるよねーそりゃ過去に来ちゃったんだから (2022年6月9日 0時) (レス) @page40 id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:翡翠 | 作成日時:2022年5月18日 16時