286話 ページ3
「ところで私呪術師じゃないけど大丈夫だったの?」
「Yes.問題ありません。五条特級術師より詳細は伺っています。本国の呪術本部は、呪霊を祓えるなら何者でも構わないと」
日本の呪術総監部ほどお堅くないようだ。
五条もさすがに何も言わず
とはいえ、この場合は私のほうが適任な気もする。
「現在被害は沈黙、近付かなければmovementはありません。ではmapを教えます。同行は出来かねるので呪霊のもとまでは一人でお願いします」
「はい」
アメリカの地理は分からないのでしっかり教えてもらう。
ただ被害が大きすぎるため行けばすぐに分かるとのことだ。
それが良いのか悪いのかね。悪いな、人が死にすぎてんだ。
「ではご武運を」
マキさんに見送られ、式神は出さずに風で飛んで現場に向かう。
やだなぁ強そうなやつと戦うのは。
__
「帰っていい?」
「ここまで来てかい?」
目下の惨状に思わず本音が漏れる。
報告通り、デカいものが通過したように抉れている街、柔らかいのかと錯覚するほど簡単になぎ倒されたビル。
パッと見だが、抉れている幅は300mくらいだろうか。それで距離は……地平線の彼方だ。
五条の茈が近いか…
無事な土地でももちろん生存者はゼロ。
頭や胸を撃ち抜かれた死体が転がっている。
どう処理するんだろう。
非術師には一応大規模テロって説明したらしいけど。
「こんなんフィクション以外で初めて見たわ」
というより某ノコギリのアレそのまんまなんだよ。
なんでそれと戦わされんだ私は。主人公か。私の心臓は悪魔じゃねぇんだ。
見渡す感じでは銃の呪霊っぽいやつは見当たらない。
でも他の呪霊が全然いないから、呪力が大きいのをちょっと探れば簡単に見つかった。
瓦礫の下、少しの空間。
そこに居座るのは写真通りで思ったより小さい、というか人間サイズの呪霊。
「話せる?」
『ゆ、ゅきがっせ、ン、しょ、しよぉ』
「話せないね、了解」
…私がこうして近付けたのは簡単なこと。
コイツのターゲットは、周囲およそ200m内に殺意を持って近付いた…
私は呪霊。
「つまり攻撃対象じゃない。呪霊に対して能力が発動するかもってちょっと身構えてたけど」
何もなくてよかった。
片手で首をもぎ取った。
〜〜〜
銃の悪魔って検索したら出てくると思います(別作品のネタバレです)
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翡翠(プロフ) - 抹茶は正義!さん» 家入さんが一番イケメンだと思ってます…😂 (2022年6月15日 22時) (レス) id: 3a4365de5c (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義! - 家入さんがかっこいしゅき (2022年6月12日 20時) (レス) id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義! - オールキャラかーおもしろくなるだろうなー (2022年6月12日 20時) (レス) @page46 id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 抹茶は正義!さん» 出来るだけオールキャラ出したいので笑 (2022年6月9日 16時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義! - 主人公ちゃん疲れるよねーそりゃ過去に来ちゃったんだから (2022年6月9日 0時) (レス) @page40 id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡翠 | 作成日時:2022年5月18日 16時