【呪術廻戦】呪霊に転生したらしい。【7】

297話　-沖縄旅行- ページ14

挨拶して私も帰ろうと思ったけど、遠慮して無言で病室から離れた。

津美紀さんとお話してみたかったなぁ。
いつか目覚めたときに出来るかな。



「ふふ…久しぶりに呪霊らしい扱いだったね」

「なにわろとんねん」



長らく忘れていたけど、私は呪霊なんだと実感する。
呪詛師に笑われるのは不服だけどな。



私が高専に戻るころには、血塗と壊相の遺体が既に運ばれていた。
家入さんが主に調べたりするらしい。

またなんか言われるかと思ったけど、そうでもなかった。

もし聞かれても、あの一瞬会っただけだったからボロもなにもない。



「つまり、元は人間ってことだよね？」



今は解剖室。
横たわる二人の肉体が、九相図の受肉体だと判明した。

一息つく家入さんとお話中。



「そうだよ」

「受肉受肉って…今生きてる人間も後世になんか残したら生き返れるんじゃね？」

「私は遠慮しとくよ」



受肉パーリーじゃん。
そんなことできたら呪術界なんでもありになっちゃうな。

ふぅ、と息を吐いて立ち上がった。



「…次は何が起こるのかね」

「さあ、考えたくもないな」



原作では八巻、過去編だね〜。
あー、それすっ飛ばすわけだから、メカ丸か…

一回お話出来たし、私に悔いはないな。



「どうした？ まだ何か用か？」

「ああいや、なんもないよ」



もう一度遺体をひと目見て、解剖室を出た。
名残惜しくはない。

もう死んでしまった者にどうこうする気はない。
ちょっと霊出てくんじゃねぇかと思ったけど、そんなこともなく。壊相と血塗とはここでお別れだ。



「あ、Aー！！」

「げ」



にこにこの五条が走ってきてとても嫌な予感。

逃げようと思ったけど、そういえばここから十月中旬…メカ丸のところまで虚無期間じゃないか？

ゆーーーーっくり体を回転させて、じろっと五条を見た。



「………………なんだ」

「なんでキレてんの？」

「キレてねぇよ」

「だよね。僕何もしてないもんね」



なんか聞いたことある会話…は、置いといて、本題を聞く。

例のごとく渡される一枚の紙。



「管理ミスでさぁ。同時に北海道と沖縄の出張入っちゃってんだよね」

「草」

「しかも急ぎの任務」



端と端じゃんウケる。
さすがの五条でも無理があるらしいので、オマエちょっと行ってくれんかというお話だ。

渡された紙は沖縄の方。



「いいよ。沖縄旅行楽しんでくるわ」

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