294話 ページ11
伝えられたのは予想通り八十八橋近くのコンビニ。
真人と羂索に一言伝えて、なるべく急いで向かう。
恵が焦ってるところ珍しいけど面白がるタイミングじゃないね。
私にかかれば数分。
黒いツンツンを見つけて駆け寄る。
「恵、どうした」
恵は私に気付くと、手短に事情を説明する。
津美紀さんがいつ呪い殺されてもおかしくない状況になったから、なんとか解呪出来ないかと。
「解呪って、呪った大元を処理するしかないんだよ。私がお姉さんの所に行っても何も出来ないと思う」
「…そうですか、すみません」
「え、ねぇ、恵？」
私に背を向けてどこかへ行こうとする恵を引き止める。
恵はピタッと立ち止まるが、振り向かない。
「一人で行くの？」
「…いや、別に」
「え？ 悠仁と野薔薇ちゃんも帰らせたんでしょ？ なんで頼らないの？」
悠仁と野薔薇ちゃんは同級生だし、荷が重いと思うのは当然だけど、なんで私にさえ頼らないんだろう。
頼りになる特級が目の前にいるのに！
「……呪霊は俺がなんとかします。Aさんは、津美紀の側にいてほしいです」
振り返った恵の目に曇りは無かった。
「…逆じゃなくて？」
「襲ってくるタイプの呪霊だったら、護衛の二級術師の手には余ります。Aさんは直接被害が出るかもしれない津美紀のほうにいてもらったほうが良い…もし、その場で解呪出来そうなら言ってください」
「…分かった。くれぐれも気をつけて」
…私が八十八橋、恵が津美紀さんのところに行ったほうがいいはず。100％戦闘になるのは八十八橋の方だから。そもそもドッペルゲンガーでどっちも行けるが……
まぁ、恵の成長の場を奪うことになっちゃうから、ここは言いくるめられておこう。
一人で行く恵の背中を見送った。
私もすぐ津美紀さんがいるという病院に向かう。
「あーあ。八十八橋行けないなら血塗と壊相は…」
一度もお話することは叶わなかった。
残念だけど、恵が強くなるためだから諦めよう。
「…弟達がどうした」
「…………え」
後ろから、聞き覚えのある低音。
勢いよく振り向いて声の主を確認する。
暗い路地に歪な人影が三つ。
「あ……九相図のお三方」
「誰だ」
脹相、壊相、血塗。
名前を口に出したのがまずかったか、脹相にめちゃくちゃ警戒されている。
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翡翠(プロフ) - 抹茶は正義！さん» 家入さんが一番イケメンだと思ってます…😂 (2022年6月15日 22時) (
レス) id: 3a4365de5c (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義！ - 家入さんがかっこいしゅき (2022年6月12日 20時) (レス) id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義！ - オールキャラかーおもしろくなるだろうなー (2022年6月12日 20時) (レス) @page46 id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 抹茶は正義！さん» 出来るだけオールキャラ出したいので笑 (2022年6月9日 16時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶は正義！ - 主人公ちゃん疲れるよねーそりゃ過去に来ちゃったんだから (2022年6月9日 0時) (レス) @page40 id: 8015273a92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2022年5月18日 16時
