検索窓
今日:26 hit、昨日:19 hit、合計:220,416 hit

189話 ページ50

杉沢病院。
三人が救急車で運ばれた先。


佐々木先輩は無傷で既に目を覚ましているが、井口先輩はまだ眠ったまま。

目立った外傷は無いが、目を覚ますまでは入院することになったそうだ。

私はもう杉沢第三高校には戻らないから、挨拶は既に済ませた。寂しいね。


今は火葬場の外で悠仁と五条を待っている。


しばらくして、二人と恵が出てきた。



「あ、A!!」



悠仁が私を見るなり走ってきた。

気のせいか、犬の耳と尻尾が見えるぞ。



「悠仁、二本目食べた?」

「え! なんで分かんの?」

「んー、宿儺の感じがちょっと強くなった」



六眼ほどではないが、呪力感知は得意な方。

というか原作読んで覚えているのもある。
この世界、アニメ軸と漫画軸が混ざっているが今回はアニメ軸だったようだ。

ということは既に高専編入の話もしたはず。



「悠仁、これから私は君の先生だから」



今まで友達だった人が急に先生になるというのも複雑だろうが、受け入れてもらうしかない。

別に先生と呼べだとかそういうことを言うんじゃないし、変わるのは立場だけ。



「あ!! その話!!」

「え?」



悠仁はてっきり驚くか詳しく聞いてくるかのどっちかだと思っていたが、予想は外れ、思い出したかのように私を指さした。

コラ、人を指差すんじゃない。



「五条先生から聞いたんだけど、Aってほんとに呪いなの? …呪いってほら、悪いやつなんでしょ?」



なんか、人の負の感情から生まれたとか……と聞きづらそうにしている。

なんだ、もう五条が話してたのか。

悠仁の後ろからのんびり歩いてきた五条がグッドサインを出す。なにがだ。

恵は何も言わない。



「まぁ、そうだね。所謂呪霊と呼ばれる者です」



肯定する私に、悠仁は絶句する。



「じゃあ、Aは呪術師の……敵ってこと?」



五条と恵は口を挟むつもりはないらしく、少し離れたところで二人話し始めた。

まあ今回は私達だけで話すべきか。



「んー、私は例外。呪霊でありながら人間を害さない、優しい心を持った呪霊なんだぜ。まぁでも逆に、私を敵だと思ってる呪術師は多いね。

覚えておいてほしいのは、他に私みたいな呪霊はいないこと。優しい呪霊もいないし、そもそも私みたいにしっかり会話できる呪霊もいない。それだけかな」

「…そっか」



悠仁は心からホッとしたような顔をした。

この小説の続きへ→←188話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (222 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
405人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

翡翠(プロフ) - ぽんちょ。さん» コメントありがとうございますm(_ _)mそうです!!まんまその二人をイメージしていただければと思います!w (2022年4月8日 1時) (レス) @page50 id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちょ。(プロフ) - 空と蛍ってまさか原神ですか?‪w‪w‪w(全然違ったらごめんなさい!) (2022年4月7日 15時) (レス) @page21 id: e374329c1d (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 向月葵さん» コメントありがとうございますm(_ _)m誰かに伝わればいいなと思いながらネタを混ぜているので嬉しいです!w (2022年3月21日 23時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
向月葵(プロフ) - ストーリーの構成とか、原作との混ぜ方とかが全く違和感なくていつも楽しく読ませていただいてます。七不思議2番は少し笑っちゃいましたw (2022年3月20日 23時) (レス) @page40 id: b81c3ee352 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:翡翠 | 作成日時:2022年3月3日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。