165話 ページ26
「今日は校外活動よ！！」
各々椅子に座った私達は、その佐々木先輩の声とともにバーンとホワイトボードに貼られた紙を見る。
「“廃ビル謎の失踪事件！”
建設中に工事が取りやめになった〇〇ビルに肝試しに行った学生が数人、行方不明になっているそうよ！
噂では、建設中に誤って足を滑らせ亡くなった建設会社の方の怨霊の仕業だとか…」
「おお！ それっぽい！」
ネットで検索かけてみたら、どうやら有名な心霊スポットらしい。
「今からいくの？」
虎杖の質問に、佐々木先輩はふっふっふと笑う。
「そんなわけないじゃない、明るいときに行っても面白くないわよ？
今日の夜八時、校門前に集合！！
だから夜まで解散！」
「おー」
結構自由だなオカ研。
虎杖は佐々木先輩と楽しそー！と盛り上がっている。
私は八時までどうしようかなぁ
いちいち東京帰るのはめんどくさい。
「佐々木、懐中電灯は一人か？」
「あ、そうね。一人一個懐中電灯持ってきてね
無ければスマホのライトでもいいわよ」
「はーい」
懐中電灯は持ってないなぁ。
高専にならあるかもしれないけど。
「持ち物はそれだけ！」
以上、解散！と佐々木先輩が締めたので、私は自分の荷物を持って立ち上がった。
佐々木先輩はここで心霊図鑑的な本を読みたいので残るとのこと。
なので私は虎杖と井口先輩とともに退出した。
井口先輩は教室に用があるらしく、結局虎杖と二人で校門まで歩く。
「そういやAってどのへん住んでんの？」
「んとねー、杉沢病院の近く(の空き家という設定)」
「マジ！？」
「うん」
偶然だけど、杉沢病院は虎杖のお爺ちゃんが入院してるところ。
空き家のままではおかしいから、一応人が住めるくらいには家具を置いてもらっている。
もちろん私は一回見に行っただけで実際に住んでるわけではない。
別に豪邸でもないしボロ屋敷でもない普通の民家。
私は普通の女子高生なのでね！
「じゃあ途中まで方向一緒だ」
「虎杖もあの辺住んでんの？」
「いや、病院に用があんだよね」
下駄箱を出て時計を見上げると、四時半を指している。
「やっべ、半過ぎてる」
「どっか悪いの？ お見舞い？」
「お見舞い！ 爺ちゃん入院してんの」
「へ〜…お大事に」
虎杖の母(羂索ママ)のことを知ってる数少ない、というか唯一の可能性すらある人だ。
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翡翠(プロフ) - ぽんちょ。さん» コメントありがとうございますm(_ _)mそうです！！まんまその二人をイメージしていただければと思います！ｗ (2022年4月8日 1時) (
レス) @page50 id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちょ。(プロフ) - 空と蛍ってまさか原神ですか？www(全然違ったらごめんなさい！) (2022年4月7日 15時) (レス) @page21 id: e374329c1d (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 向月葵さん» コメントありがとうございますm(_ _)m誰かに伝わればいいなと思いながらネタを混ぜているので嬉しいです！ｗ (2022年3月21日 23時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
向月葵(プロフ) - ストーリーの構成とか、原作との混ぜ方とかが全く違和感なくていつも楽しく読ませていただいてます。七不思議2番は少し笑っちゃいましたw (2022年3月20日 23時) (レス) @page40 id: b81c3ee352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2022年3月3日 21時
