151話 ページ12
ファミレス店内。
奥の方の席に通され、向かい合って座る。
なんだこの組み合わせ。
親子……は無理があるか。
お互い注文を終え、料理が運ばれてくるまでの間、無言というのも気まずいので少し自己紹介をしたり。
「へえ、じゃあやっぱ弁護士って忙しいんだ」
「まぁそうだな」
気がつけば敬語も外れ、愚痴なんかを言い合ったり。
馴染むの爆速だった。
「それで、日車さんはなんで東京に？」
弁護士のオニーサンは、日車寛見というらしい。名刺をくれた(私は無いので交換は出来なかった)。
ヒロミンと呼ぼうとしたら本気で嫌な顔をされたので断念。残念無念。
岩手の弁護士さんらしいのだが、ここは東京だ。
日車さんは眉間に皺を寄せ、それを揉むように下を向く。
「現地調査だ。ここまで遠出をすることはあまり無いが。本来ならもう一人いるんだが、体調を崩していてな」
「へ〜大変ね」
岩手まで送ってあげたいが、一般人に呪術のことを明かすわけにはいかない。
こちらの世界のことは、こちらの中だけで終わらせる。簡単に一般人を巻き込んではだめだ。
「Aさんは、今日は休校日なのか？」
「んーん、私が担当してる授業が無いだけ」
「そうか」
高専は表向き、私立の宗教系学校とされているとされているので、私もそう説明した。
若く見えるから驚いたと言われてちょっと嬉しい。
ちなみに年齢は24歳ということにしておいた。
日車さんは36歳だそうだ。そんくらいだと思った。
その後料理が運ばれてきて、話すことも尽きたので無言で食事する。んまい。
「日車さん、私の知り合いに似てるんだよね」
食べ終え、口を拭き、そんなことを口に出す。
日車さんの「ちゃんとした大人」って感じとか、そういう雰囲気とか、保護者感とか…ナナミンに似てる気がする。
日車さんも、そのうちナナミンみたいに疲れてしまうんじゃないかって不安になるくらい。
「…というと？」
「や、別に、だから何ってわけでもないけど…くたびれているというか…失礼かな」
夏油もそうかもしれない。
そりゃあ若いイケイケの人が好きじゃないわけではないけど、イケオジ(と言うには若いが)はそれはそれで好きだ。
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翡翠(プロフ) - ぽんちょ。さん» コメントありがとうございますm(_ _)mそうです！！まんまその二人をイメージしていただければと思います！ｗ (2022年4月8日 1時) (
レス) @page50 id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちょ。(プロフ) - 空と蛍ってまさか原神ですか？www(全然違ったらごめんなさい！) (2022年4月7日 15時) (レス) @page21 id: e374329c1d (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 向月葵さん» コメントありがとうございますm(_ _)m誰かに伝わればいいなと思いながらネタを混ぜているので嬉しいです！ｗ (2022年3月21日 23時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
向月葵(プロフ) - ストーリーの構成とか、原作との混ぜ方とかが全く違和感なくていつも楽しく読ませていただいてます。七不思議2番は少し笑っちゃいましたw (2022年3月20日 23時) (レス) @page40 id: b81c3ee352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2022年3月3日 21時
